トランプ大統領は広島と長崎への原爆投下を引き合いに、アメリカ軍によるイランの核施設への攻撃が戦争を終結させたと述べました。広島ではこの発言に怒りの声が上がっています。
アメリカ トランプ大統領「(イランへの攻撃は)本当に破滅的だった。広島や長崎を見れば分かる。あれ(原爆)も戦争を終わらせた。今回の攻撃は形は違うが同じように破滅的で戦争を終わらせた」
25日、トランプ大統領はアメリカ軍によるイランへの攻撃に対して、広島と長崎への原爆投下を例に上げました。
核施設を完全に破滅することでイスラエルとイランの「戦争を終わらせた」と強調。この発言に対し被爆地広島では「口にすることではない」と怒りの声です。
広島在住60代男性「全部正当化しよって、全然問題外ですわ。アメリカのトップの大統領があんなこと言ったらだめです」
広島在住30代女性「しょうがないとは思わないですね。言うべきではないと思います。比較対象として出すというのはちょっと違うんじゃないかなと思います」
県外から平和公園に訪れた観光客からも発言に対して…
県外から「ふざけるなと。人が死んでそれが良かったということ事態ありえないですよね。本当は記念館(原爆資料館)を見て被害を見てどう思うかって。(被爆の実相を)見ろよと言いたい」
武力による解決を進めるトランプ大統領。13歳のとき被爆した新井俊一郎さんは原爆による犠牲者を冒涜する発言だと非難します。
被爆者 新井俊一郎さん「とんでもない発言です。原爆でどれほどの犠牲が出たのか、戦争を終わらせることに対して広島・長崎を例に引くだとかそういう考え方を持つような人が世界のリーダーでいることについて私は疑問を持ちます」