父親から性虐待 上告棄却…原告女性「司法の役割 問いたい」 広島

広島

子どものころ性虐待をうけたとして、実の父親を相手に損害賠償を求めた裁判で敗訴が確定し、原告の女性が「司法の役割は何だと問いたい」と訴えました。

この裁判は広島市内の40代の女性が保育園から中学2年生までの間、実の父親に性的な行為を強要されていたことが原因でPTSDを発症したとして約3700万円の損害賠償を求めたものです。

広島高裁はおととし父親によるわいせつ行為は認定したものの、不法行為から20年がたち請求する権利はないとして控訴を棄却、最高裁も先月16日付で上告を棄却していました。

これをうけ弁護側が会見を開き女性のコメントを読み上げました。

原告の女性コメント「感情も知識も追いついていないうちに被害に遭って、ようやく人に話せるようになった時には『時間切れ』。助けてくれない、誰も救ってくれない。司法の役割は何だと問いたいです」

11日には中区で性虐待への司法判断に抗議の声をあげるフラワーデモが行われる予定です。