コメの高騰が続く中、ご飯のおかわり自由を続ける店が広島市中区にありました。
ピリッとした辛さがたまらない汁なし担々麺(800円)
そしてジャーの中には国産米のほかほかご飯が。
矢田息吹記者「まるでかき氷みたいにご飯を盛っています」
コメが高騰するこのご時世に、たった100円で自由にご飯をおかわりできるんです。
スーツ姿の男性は麺、コメ、麺、コメと箸がとまりません。
客「残った具にご飯を混ぜて「締め」を食べる。混ぜたら『肉ご飯』になる。そういう食べ方。今ほんまにコメ高いのに100円でおかわり自由なので」
単身赴任で広島に来ているこちらの男性は、月に3回ほどこの店を利用しています。
客「私の広島の家にはコメを常備していないのでデリカセロリさんのご飯を目いっぱい食べて、2週間分の活力を得るみたいな感じ。炊飯ジャーはあるんですけど、ご飯が入ったことはない。やっぱり高くなっているから」
客「僕らからしたらすごくありがたい。小遣い制なので少しでも節約できるところがいい。めちゃくちゃお腹いっぱいで午後からも頑張れます」
どのようにおかわり自由を実現しているのでしょうか。
デリカセロリ山﨑千秋さん「ただの我慢でしかない。いつか(価格が)下がるかなと思ってね」
実情はというと、コメの仕入れ値はコロナ禍前と比べて2倍以上に。それでも「おかわり自由」をやめるつもりはありません。
デリカセロリ山﨑千秋さん「喜んでもらえればそれでいいかなって。『お米おいしい』ってすごく言われるので」
全国のスーパーでのコメの平均価格は、5キロあたり4233円と17週連続の値上がり。
頼みの綱の備蓄米は、3月に放出された約21万トンのうち、わずか1.4%ほどしか小売店に届いていないと発表されています。