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安芸高校音楽部ラストステージ 最後の校歌 広響と“夢の協演” 広島

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3月1日の安芸高校最後の卒業式、全国の舞台を経験したこともある音楽部のOBOGが40年ぶりに集まりました。

6期生 川本由紀さん「これが最後。学校の閉校式という寂しさ。でも演奏は最後の卒業生を精一杯演奏で送り出せたかなと思います」

そして3月30日、安芸高校は50年の歴史に幕を下ろそうとしていました。

野村舞アナウンサー「体育館からすでに楽器の音が聞こえますね。続々とお客さんが入ってきています。きょうは250人集まるんだそうです」

安芸高校音楽部にはプロオーケストラとの夢の協演という最後の舞台が用意されていました。

広島交響楽団「ふるさとシンフォニー」は統廃合を控えた学校で無償で演奏する活動を11年前から行っています。

安芸高校は1974年に開校し、1万人近くの卒業生を輩出しました。開校翌年に誕生した音楽部は高校オーケストラの名門として全国の舞台を経験したこともあります。

広島交響楽団音楽総監督 下野竜也さん「校歌に次ぐ音楽部のテーマ曲だったそうです。これがテーマ曲ってすごくレベルの高い音楽部だったんだな」

音楽部が練習を重ねたり恩師が好きだったりした思い入れのある曲の数々、広島交響楽団に音楽部41人が加わりました。

安芸高校音楽部OB 山田泰三さん「本当にびっくりしまして、この学校はオーケストラがあるんだとそれで入部を決意した」

広島交響楽団音楽総監督 下野竜也さん「その気持ちを校歌に(音楽部の)仲間の皆さんと私たち広島交響楽団も一緒に演奏させていただきます」

6期生 山田泰三さん「広島交響楽団というのは夢をかなえてくれるオーケストラ。まさか協演の機会をいただけるなんて夢にも思っていなかった」

11期生 但井かなえさん「すごく楽しく、でもこの体育館で演奏するのは最後だと思うと、泣きながら演奏していた」

幸せな閉校を迎えるために集った音楽部、最後は笑顔で約半世紀の歴史に幕を下ろしました。

安芸高校はその歴史に幕を下ろしましたが、その思い出はきっと多くの卒業生の心に残ることと思います。本当にお疲れ様でした。