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広島大学「女子枠」新設 3学部で 2025年度実施の入試から

広島

広島大学は2025年度実施する入試から3つの学部で「女子枠」を新設すると発表しました。

広島大学 越智光夫学長「理学部、工学部、情報科学部の3学部で新たに合計37人の女子枠を設定することにした」

「女子枠」が設けられるのは3つの学部のうち、広島大学が面接など多面的な評価を組み合わせ実施している「光り輝き入試」です。

広島大学で今年度この3つの学部に入学した女性の割合は約15%で、その他の学部の平均約52%を大きく下回っています。

越智学長「男性とは違う視点が失われているのが一番大きな問題。比率が変わることで(方向性が変わったり)新しい視点がいろいろな分野で生まれてくる可能性がある」

「女子枠」2025年度に実施される入試から採用していくということです。実は入試に「女子枠」を設ける大学は広島大学だけではありません。

文部科学省は2022年、多様性確保に向け工夫を求めるよう各大学に通知。国公立大学では東京工業大学や金沢大学など10大学が今年度の入試から新設しました。

全国的に急増している「女子枠」…街の人はどのように考えているのでしょうか?

40代女性「女の人も幅広い分野で活躍できるようになると思うので良いと思う」

文系 高校2年女子「私の高校は女子でも理系を目指す人が多いので、『女子枠』が増えたら女子にとっては入りやすくなってうれしいと思う」

理系 高校3年男子「そもそも(高校で)理系を選ぶ女性が少ない状態なので、例え理系の枠を増やしたとしても来る人数はあんまり変わらない可能性もあると思う」

30代女性「(子どもが)男の子だから、可能性が狭まってくることもなきにしもあらずかなと思う」