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能登半島地震からもうすぐ1カ月…岡本アナ報告 石川・輪島市の現状は

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能登半島地震の発災からもうすぐ1カ月です。現地入りしている岡本愛衣アナウンサーが被災地の現状を取材しました。

ANNの取材団として石川県に入っている私たちが25日に向かったのは最大震度7の揺れが襲った輪島市です。

岡本愛衣アナウンサー「輪島市に入りました。信号は根元から大きく傾いています」

車から降り街を実際に歩いてみるとその至るところで被害の大きさを感じることになりました。

岡本アナ「この建物は2階部分が1階を押しつぶしてます」

住宅などに貼られたこの赤い紙は危険度が最も高いと判断された建物。市内の半数以上で「倒壊の恐れがある」とされています。

岡本アナ「ここは火災に見舞われた「輪島朝市通り」です。ビルも黒く焼け焦げてあたり一面焼け野原です。風が吹くと今でも焦げた匂いがします」

観光名所「輪島朝市」では周辺の住宅や店舗など200棟以上の建物が焼けました。崩れ落ちた建物はがれきと化し、その撤去も進んでいないのが現状です。倒壊を免れた建物であっても生活を続けていく上での大きな問題を抱えたままです。

輪島市民(70代女性)「水がでないと不便、トイレとか洗濯もできんし…」

住民の方が口をそろえる「水問題」発災から25日経った今も市内一帯では断水が続き、トイレやお風呂などに苦労しているそうです。

一方でわずかな光も…

岡本アナ「断水が続いていた輪島市内ですが、避難所となっている輪島高校で、水が出るようになりました」およそ150人が身を寄せる輪島高校で水道が使えるようになったのです。

まだ高校の校舎のみですが市内中心部では発災以来初めての「通水」。今後の水質検査で問題がなければ飲み水として使うこともできるようになります。

朝市通りでお店を経営している方は「後ろばかりを見ていられないんだ」と話してくれました。こんな状況下でも能登の皆さんは強いなと感じました。それは地元を愛する気持ちが強いんだと思います。皆さんの日常が少しでも早く戻ることを願うばかりです。