広島ホームテレビ

若者に広がる大麻…75%は20代以下 県内大学で逮捕相次ぐ 広島

広島

福山大学サッカー部で今週2人目が逮捕された大麻問題。県内でも若者への大麻の広がりが深刻化しています。

藏田晃裕記者「大麻取締法違反の疑いで逮捕された福山大学サッカー部のチームメイトの2人は現在こちらの警察署で取り調べを受けています」

サッカー部2年の容疑者の男(20)は福山市の自宅で大麻リキッドおよそ0.6gを有償で譲り渡した疑いで逮捕されました。譲り受けたのは同じサッカー部のチームメイトで、大麻所持の疑いですでに逮捕されていた3年の容疑者の男(21)です。

捜査関係者によりますと2人はSNSで受け渡しの場所や金額についてやりとりしていたといいます。同じ大学のサッカー部から相次ぐ逮捕者に学生は…

福山大学生「田舎の大学でおきたのがびっくりした。日大であって広島でもあるんだと」

去年、日本大学アメリカンフットボール部の寮で大麻などが見つかり部員3人が逮捕。

先月にはいわゆる「大麻グミ」に入った大麻に似た成分の「HHCH」が違法薬物に指定されました。

若者に広がる大麻は広島でも…

県警 組織犯罪対策第三課次席 岡本洋三警部「特に20代以下。かなりまん延してきていると危機感を覚えている」

去年、大麻による県内の検挙はここ10年で最も多い85人。覚醒剤を抜いて違法薬物の検挙人数1位になりました。特に多いのが20代以下で全体の4分の3を占めています。

県警 組織犯罪対策第三課次席 岡本洋三警部「一部の乱用者が密売人と個別にやり取りして売買が行われるのが主流だった。(最近は)インターネットやSNSで広く広報して、誰でも連絡できるような状態を作り上げてやり取りをするという販売方法に変わってきている」

ネット上では目につきにくいよう野菜やブロッコリーのスタンプなど隠語が使われる例もあるといいます。

岡本洋三警部「友達や先輩から誘われて手を出すコミュニティで使用している状況も見られる。依存性や中毒性があるので一度手を出すとやめられなくなる。犯罪だとしっかり認識してもらいたい」

県警は大麻についてまとめた冊子をアプリで公開。(オトモポリス)。

危険性を認識して絶対に手を出さないようにしてほしいと呼びかけています。