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砂防ダムが"満杯”住民に避難呼びかけ 広島市

広島防災・災害

広島市安佐南区では各地の砂防ダムやため池などに土砂がたまり危険な状態が続いています。

寺田記者「安佐南区の緑井に来ています。いま雨はやんでいるんですけども砂防堰堤から流れ出した水が勢いよく流れています。」

砂防ダムの上から勢いよく流れだす茶色く濁った水。普段は堰堤の下にある排水路から流れでているということですが、土砂で埋まってしまい排水されていないのです。

安佐南区緑井の鳥越川1号砂防ダムでは、12日からの大雨で発生した大量の土砂が流れ込みました。

今後の雨の状況により住宅地への被害が出ることも想定されることから、区役所などは対象地区の住民に対して、16日の夜から付近の住民に避難を呼びかけています。

住民「7年前に土砂でやられたんです。家が大規模半壊になったんです。砂防ダムができてこういう状態になったというのがひとつの問題だと思います」

住民「けさ雨が上がったから(避難所から)帰ってきた。今晩がどうなるか心配」

安佐南区ではほかにも、大町西の2カ所と相田にある砂防ダム、山本のため池でも満杯となっていることが確認されていて、対象地区の住民に避難を呼びかけています。

中国地方整備局は天候が回復したまった土砂の状態をみて撤去作業を行うとしています。

中国地方整備局 国時正博さん「2014年の8月の豪雨を受けて砂防ダムを作ったところですが、その時に流れてくる量を止めることができるように作っていますが、それは過去の話であって今後過去を超えるような
雨や土砂が流れてくることが想定できますので、砂防ダムがあるからといって決して安心せず避難情報に従って速やかな避難をお願いしたいと思います」