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「坂の街」リスボンでケーブルカー脱線 16人死亡 重体人含む21人けが

国際

 ポルトガルの首都、リスボンで、観光客が乗ったケーブルカーが脱線し横転、16人が死亡、重体5人を含む21人がけがをしています。

 リスボン中心部の旧市街で3日夕方、ケーブルカー「グロリア線」の車両が下っていたところ、制御を失い、線路沿いの建物に衝突しました。

 観光客ら40人以上が乗った車両は横転して大破しました。

 4日、モンテネグロ首相が会見を行い16人が死亡、重体5人を含む21人がけがをしていると明らかにしました。

 現地当局によりますと、ポルトガルのほか、フランスや韓国など少なくとも10カ国の人がけがをしているということです。

 ポルトガルの日本大使館によりますと、これまでに日本人が事故に巻き込まれたという情報は入っていないということです。

 ロイター通信は車両を牽引(けんいん)するケーブルが切れ速度を制御できない状態でカーブに進入して脱線、建物に激突したという消防当局者の話を伝えています。

 事故が起きた「グロリア線」は1885年に開業し、「坂の街」として知られるリスボンの観光名所で、年間およそ300万人が利用しています。