国連の報道官はパレスチナ・ガザ地区の「わずか15%の地域に200万人以上が密集している」として深刻な人道状況に危機感を示し、即時かつ恒久的な停戦を訴えました。
国連 ドゥジャリク報道官
「今週、イスラエルの退避命令により、わずか一日で約3万人が再び避難を余儀なくされた。安全な場所も避難所もなく、食料、医薬品、水の供給も明らかに不十分だ」
国連のドゥジャリク報道官は3日、イスラエル軍によるガザ住民への退避命令で「一日で約3万人が避難を余儀なくされた」と明らかにしました。
イスラエルは3日にも北部・ガザ市の一部地域に新たな退避命令を出していて、これによって影響を受ける住民の数は約4万人に上るということです。
また、ガザの住民200万人以上が住める地域は「わずか15%にとどまる」としたうえで、避難した先には食料や水の代わりに「がれきが散乱している」と述べました。
ドゥジャリク報道官は、ガザには「安全な場所はどこにもない」として、即時かつ恒久的な停戦と拘束されている人質全員の無条件の解放を改めて訴えました。