鹿児島県の悪石島で3日、最大震度6弱を観測した。トカラ列島近海を震源とする地震が相次いでいて、希望者を対象とした島外避難が始まった。
■人口89人の悪石島 島外避難希望者は13人
鹿児島県十島村の悪石島で震度6弱の地震が発生したことを受けて、4日に希望者を対象にした島外避難が始まった。
避難する島民
「不安で夜が眠れなかった」
「(避難できて)ゆっくり寝られるなという安心感があります」
鹿児島県は3日夜、災害対策本部会議を開き災害救助法の適用を決めた。
会議に出席した十島村の久保源一郎村長は、悪石島で希望者を対象に定期船で島外への避難を始めると明らかにした。
「希望避難者の13人を現時点で予定しているので、鹿児島市に避難させることになっている。1週間程度を見込んでいるが、地震の状況で延長する可能性もある」
人口89人の悪石島。希望者13人の年齢は0歳から80歳までで、鹿児島市内のホテルなどへ避難するという。
悪石島から鹿児島港までの定期船での所要時間は11時間ほどだ。
久保村長
「(震度)6弱というのは初めて来たので、今動ける人は島外避難という形をとろうと」
悪石島の島外避難は2021年12月の震度5強を観測した地震による自主避難以来、およそ4年ぶりとなる。
気象庁は、今後も引き続き6弱程度の地震に警戒が必要と呼び掛けている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年7月4日放送分より)