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萩生田光一衆院議員の秘書に「起訴相当」 検察審査会が議決 自民党派閥裏金事件で

社会

 自民党・旧安倍派の政治資金を巡る事件で、不起訴処分となった萩生田光一衆議院議員の当時の秘書について、検察審査会が「起訴相当」とする議決を出したことが分かりました。

 自民党・旧安倍派の政治資金パーティーを巡る事件で、政治資金規正法違反の疑いで刑事告発されていた萩生田氏の当時の政策担当秘書について、東京地検特捜部は起訴猶予の不起訴処分としていました。

 検察審査会に審査を申し立てた神戸学院大学の上脇博之教授によりますと、検察審査会が10日付で起訴相当の議決をしたということです。

 議決では、秘書が自ら寄付金を管理し、会計責任者に報告をしなかった意図について、「萩生田議員の印象の悪化や支出の公表による会合の相手先への影響を懸念するもので、政治資金規正法の趣旨に反し国民の目を欺こうとする極めて悪質なもの」と指摘しています。

 そのうえで「このような事案を起訴猶予にすることを続ければ、いつまでたっても収支報告書の虚偽記載はなくならない」としています。

 この議決を受け、東京地検が改めて捜査することになります。