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米政権 イラン核施設からウラン移送の兆候なし イラン外相が核協議開催否定

国際

 トランプ政権は、アメリカ軍によるイランの核施設に対する攻撃の前に、ウランが別の場所に移される兆候はなかったと強調しました。

アメリカ ヘグセス国防長官
「私が確認した限りウランが本来あるべき場所になかったり、移されたりしたという情報は存在しない」

 ヘグセス国防長官は26日、イランがアメリカ軍の空爆を受ける前に、濃縮ウランを別の場所へ移したとの報道を否定しました。

 ホワイトハウスのレビット報道官も、攻撃までの数週間イランの核施設を監視し続けた結果、「濃縮ウランが移される兆候は全くなかった」と反論しています。

 一方、イランのアラグチ外相は26日、攻撃を受けた核施設で「深刻な被害が発生している」と明らかにしました。

 この中に、フォルドゥの地下施設が含まれているかどうかは分かっていません。

 また、トランプ大統領がイランとの核協議を来週にも実施すると示唆したことについては、「合意に至っていない」と述べ、現段階では開催の予定はないと言明しました。

 応じるかどうかは「イラン側の利益次第だ」としています。