早すぎる暑さと極端な大雨で夏野菜がピンチを迎えています。そんななか、今注目なのがこの食材です。
■早すぎる“猛暑”&極端な大雨
焼けるような暑さに参る日もあれば、雨が冷たい25日みたいな日も。極端な空模様が夏野菜を直撃。
戸張農園 戸張恭隆さん
「例年にも当然あるが、今年は異常に多い」
トマト・トマト・デ・ルーチェ アモビさん
「結構大変です。去年より上がったら、もう本当にやばい」
一体、何が起きているのでしょうか。
夏を彩る野菜たちの個性をシンプルな調理法で引き立てて、玉ねぎとトマトを合わせた特製ソースをかけたら完成です。
アモビさん
「トマトは一番使う。一日2箱(約30個)使う。それくらい客も入っている」
こちらのレストランの最大の特徴は、全メニューにトマトを使っていること。トマトといえば夏野菜の代表選手ですが…。
アモビさん
「(値段が)上がって大変。どんどん上がっている。20%ぐらい下がった方がいいかな」
■トマトがやけど 早すぎる暑さ
旬なのにトマトが高くなっている。農園では異変が起きていました。
戸張恭隆さん
「これトマトなんですが、日差しを直接受けた部分がやけどみたいな感じになっちゃって、こういうのは出荷が厳しい。(やけどしている)トマトが多い」
トマトのやけどが起きるには時期が早いといいます。
戸張恭隆さん
「8月くらいになると(やけど等の)症状が出る。6月から出るのは珍しい。真夏日みたいな35℃近くになると、野菜は急激に傷みだす」
農園では例年8月上旬までトマトを出荷していましたが、今年は7月上旬で終わってしまう可能性も。産地リレーがうまくいかなければ、旬なのに価格上昇の恐れもあるそうです。
戸張恭隆さん
「(Q.これ焼けてる?)そうですね」
同じ状況が夏野菜のピーマンにも起こっていました。
戸張恭隆さん
「(Q.これは?)全部日焼けしちゃったピーマン。もう売り物にはならない」
雨が少なく、本来日差しから「実」を守る「木」の生育が進みませんでした。
戸張恭隆さん
「今回のこの雨で、ここから一気に成長してもらいたい」
■夏野菜ピンチ 今買い時の食材は
そんななかでも、期待できそうな夏野菜が。手軽なおつまみとしても有能な枝豆です。
戸張恭隆さん
「今年は順調で、いっぱい実もなって、立派な枝豆が出荷できている」
枝豆は夏野菜のなかでもとくに暑さに強いそう。
戸張恭隆さん
「あと1~2週間くらいしたら枝豆の収穫量は増えてくる。今月下旬から価格もお求めやすくなってくる」
さらに、暑さに強いもう一つの夏野菜、キュウリもここまで順調に出荷できているそう。
戸張恭隆さん
「今が旬ですね。いい状態だと思います。日焼けとかしないので、キュウリがダイレクトに影響受けない」
そして、26日からの天候が重要になるのが、ナスです。
戸張恭隆さん
「ナスは水が大好きな野菜。梅雨に本領発揮する。価格はどんどん落ち着いてくる野菜。きょう雨が降ったのはいいけど、このまま梅雨明けみたいになると値段がどんどん上がっていく可能性はあると思う」
今後の価格の行方は26日以降の空模様に大きく左右されそうです。