国土交通省は全国の路線バス事業者が廃止した距離の合計が約2496キロに上り、前の年度と比べて約1.5倍に増加したことを発表しました。
国交省が27日に発表した交通政策白書によりますと、2023年度に全国の路線バス事業者が廃止した距離の合計が約2496キロに上りました。
2022年度は約1598キロだったため、1.5倍ほど増加したことになります。
白書では「人口減少やマイカーの普及に加えて全国的にバス運転者が不足する厳しい状況」などと指摘されています。
また、バスを30台以上保有している全国217の事業者のうち、2023年度に黒字で経営をしているのは約26%にとどまったということです。
今後はバスに加え、日本版ライドシェアなどのあらゆる移動手段を活用して地域や観光の足の確保を進めることが必要としています。