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東京市場も1ドル155円台 為替介入への警戒感高まる

経済

 外国為替市場では円安が加速し、およそ34年ぶりとなる1ドル155円台で推移しています。

 (経済部・吉田貴司記者報告)
 24日夜、ロンドン市場で1ドル155円台をつけた円相場は、東京市場が開いた後も円安水準が続き、都内の為替ディーリングルームでは緊張感が高まっています。

 外国為替市場では、日本時間の今朝にかけてアメリカの長期金利が上昇したことや投機筋の動きなどから、円を売ってドルを買う動きが進みました。

 24日は154円80銭台付近だった円相場は現在155円40銭台での取引となっています。

 市場では政府・日銀による為替介入への警戒感が高まっているなかで、鈴木財務大臣はメディアの声掛けにコメントを避けました。

 ただ、1週間以上154円台が続き、ついに34年ぶりの155円を突破したことで市場関係者は「為替介入はするかしないかではなく、タイミングがいつかに市場の関心が集まっている」と話しています。

 円安の進行は輸入品の値上がりなどによって暮らしへの影響も出ることから、景気に水を差すのではないかという懸念の声も聞こえてきます。