平成23年度 第11回エコガク報告/広島市立元宇品小学校
- 【 日 時 】
- 平成23年11月28日(月)9:35~11:30
- 【 場 所 】
- 広島市立元宇品小学校 トレーニングルーム
- 【 対 象 】
- 1~4年生 55人
今回の巡回スクール・エコガクは、通常の学校や地域に出向いて行う環境の授業で、今年度11回目の開催です。
第11回エコガクは、広島市立元宇品小学校で2校時使い、2時間目1・2年生、3時間目に3・4年生を対象に行いました。低学年へのエコガクは今回初めてということで、低学年用の教材を準備しての開催となりました。
■1・2年生(2校時9:35~10:20)
前半の2校時は、1・2年生21人を対象にエコガクを行いました。1・2年生の児童のみなさんはとても動物に興味を持ち、楽しい授業になりました
■野生の動物を見てみよう!
取材映像より
チーター・アフリカゾウ
最初に、
「地球派宣言って知ってる?」
と聞いたところみんな手を挙げ、
「知っとる~!」
という声がたくさん聞こえてきました。
そして、地球派宣言が世界各地を取材してきた動物達の映像を見てもらいました。
ゾウが人間同様兄弟でじゃれあっている様子や、チーターの狩りの様子など動物園では見られない野生の姿を見てもらい、また、近年砂漠化が進んで、草木が育たず、その草をエサにする動物が生きられなくなってきているということなど映像を交えながらお話しました。児童達は、動物の映像を見ながら「かわいい~」と言ったり講師の話しを聞いたり、興味津々です!
■動物クイズ!!
クイズ中の様子
クイズの一例
今回の授業は1・2年生が対象ということで、児童のみなさんにより動物に興味を持ってもらえるよう動物クイズを開催。
問題は全部で5問。
2択の問題で、教室を真ん中で区切り、正解だと思うほうへ移動してもらいました。
児童達は、問題に正解するたびに、「イエーイ!!」と言ってジャンプをして、喜んでいました。
ずっと座ったままの授業ではなく、動いてもらうことにより、児童達も飽きることなく授業に参加できたことと思います。
問題が少し簡単すぎたのか、答えが分かれる事が少なく、みんな同じ方へ動いていました。
■撮影の裏側を知ろう
カメラ実演
カメラに向かって手を振る児童
ケニアや小笠原諸島での撮影の裏側の様子を紹介しました。動物たちがどんな風に撮影されているのか、また水中にいる生き物をどうやって撮っているのか映像を見ながらお話しました。
イルカを撮影している様子の映像が流れると、とある児童が「ハンドウイルカじゃ!!」と言い、講師も「本当に一年生?」と聞くほどビックリするという一幕もありしまた。
そして、最後に撮影で実際使っているカメラの登場です。カメラ実演はどの学校へ行っても、みんな喜んで手をふったりしてくれます。
今回も、みんな大はしゃぎで手を振ってくれました。
■3・4年生(3校時10:45~11:30)
大休憩をはさみ3校時は3・4年生を対象にエコガクを開催しました。
1・2年生ではまだ理解できない、地球温暖化や生態系の話などを盛り込みました。
■世界自然遺産「小笠原諸島」
独自の生態系を作り出してきた小笠原固有の動物や植物の紹介や、180年前、人が入植してきたことによって、外来種が入ってきて、大きく生態系が変化してきたことなどお話しました。
児童達は、講師の話を真剣に聞いていました。
■かんきょうクイズ
クイズに答えようと移動する児童達
クイズの一例
環境・地球温暖化に関わる問題を3問出題。
3択で、教室を3つに区切り1・2年生同様正解だと思う所に動いてもらいました。
問題内容が、1・2年生のときより難しかったのか、答えがわかれましたが、正解を発表すると、喜んだり残念がったり、みんな楽しんでいるようでした。
また、日本人がレジ袋を年間300枚使っていることが分かったときは、みんな驚いていました。
■地球温暖化について
クイズからの流れで「地球温暖化」について学んでいきます。
「地球温暖化」という言葉は普段よく聞く言葉ですが、その仕組みなどは知らないという人がほとんどです。
そこで、地球温暖化の仕組みや家庭から出る二酸化炭素の量などを見て、地球温暖化がどうしていけないのか、また、地球温暖化を防ぐにはどんなことができるのか考えていきました。
3・4年生には少し難しい内容となりましたが、地球温暖化がどうしてよくない事なのか、理解してもらえたと思います。
地球温暖化の資料
■カメラ実演
難しい話の後は少し気分転換ということで、カメラ実演を行いました。
1・2年生の時と同様、カメラ実演は大盛り上がりでした。
また、動物たちを撮影する時は、動物たちには近づいていい距離があり、それ以上近づかないようにして撮影しているということもお話しました。
■地球温暖化を防止する為にできること
クイズの一例
最後に、これまでの授業を踏まえて地球温暖化を防止していく為に「家庭でできる地球温暖化防止クイズ」をしました。
みんな、どの問題も一生懸命考え答えてくれました。
このクイズを通して、ひとりひとりが地球温暖化を防止する為に、日頃の生活を見直し心がけてくれることと思います。
後日、今回の授業の感想文をいただきましたので一部抜粋しご紹介いたします
●どうぶつのもんだいを出してくれてありがとうございました。
●いろいろなさかなやどうぶつをおしえてくれてありがとうございました。
●アフリカのどうぶつたちが水がのめないのがかわいそうでした。
●きりんがたたかっていたのがおもしろかったです。けど、いたそうでした。
●電気のむだ使いをしてはいけないことがわかりました。
●小笠原のことを聞いたとき、絶滅寸前の動物や植物がいることがわかった。そしてその動物や植物は人間の食べ物にされたり、人間が連れてきた動物や人間が植えた植物のせいで少なくなったと聞いたときは残念でした。
●地球温だん化が進んでいることをしってがっかりしました。これからぼくは水のむだづかいをしないようにしたりして地球のかんきょうを守っていきたいです。
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平成23年度 第12回エコガク報告/広島市立戸坂城山小学校
- 【 日 時 】
- 平成23年12月5日(月) 9:30~11:20
- 【 場 所 】
- 広島市立戸坂城山小学校 第二図書室
- 【 対 象 】
- 1・2年生 93人
今回の巡回スクール・エコガクは、通常の学校や地域に出向いて行う環境の授業で、今年度12回目の開催です。
第12回エコガクは、広島市立戸坂城山小学校で2校時使い、2時間目1年生、3時間目に2年生を対象に行いました。
今回のエコガクは、前回の元宇品小学校(11/28開催)同様、2校時使っての授業となりました。戸坂城山小学校の児童のみなさんはとても元気よく、講師の質問にも沢山の児童が手をあげ発言をし、楽しく授業ができたことと思います。
■1年生(2校時9:30~10:15)
授業前の様子
最初の2校時は、1年生(60人)を対象にエコガクを開催しました。
1年生の児童のみなさんはとても元気よく、先生に引率してもらい会場となった第二図書室へ入ってきました。
整列できたところで授業開始です。
■野生の動物を見てみよう!
まず、取材先マップを見てもらい、今まで地球派宣言が沢山の国へ実際に行き取材してきたことを話しました。
取材してきた映像からいくつか動物園では見られない野生の動物たちの様子を解説を交えながら見てもらいました。
ライオンやぞうやキリンなどの映像に児童達は釘付けです。
野生の動物たちの映像を見てもらった後は、野生動物撮影の裏側を紹介しました。実際に取材で使っているカメラが登場です。
児童や先生の顔がアップになるとみんな笑ったり手を振ったり、カメラ実演は毎回大盛り上がりです。
エコガクとしては異例の1年生への授業でもあり、飽きさせず、それでいて興味を持ってもらえるように『どうぶつクイズ』を開催。
2択の問題で、教室を中央で区切り、2択で楽しみました。
答え合わせをするたびに、みんな大盛り上がりです。
低学年の児童たちの純粋さを改めて感じることができました。これをきっかけに、自然や環境への関心を広げてもらいたいものです。
最後、講師から
「買い物いったときマイバッグ使ってる人?」
という質問をしたところ、ほぼ全員が手をあげてくれました。
レジ袋1枚数円を払わないといけないことももちろんですが、レジ袋を使わずマイバッグを使用することで、身近な所からエコ活動ができるという事が浸透してきているということがうかがい知れました。
■2年生(3校時10:35~11:20)
3校時は、2年生(33人)を対象にエコガクを行いました。
会場は1年生の時と同じ第二図書室です。
2年生のエコガクでは1年生と少し授業内容を変更し、1年生では少し理解に難しい地球温暖化等の内容も盛り込みました。
最初に、私たちテレビが伝える「環境」について考えました。
講師の「テレビの仕事って何?」という問いに沢山の児童が、手を挙げて答えてくれました。2年生になると、自分の考えをはっきり言う子が増えてきます。
地球派宣言がこれまで取材に行って実際に撮影した映像から、野生の動物たちの様子を視聴してもらいました。
動物たちの親子の姿や巣作りの不思議に触れるほか野生の王国ケニアでは砂漠化が進み、動物たちの命を脅かしている現状もお話ししました。
児童たちは講師の話を真剣に聞いていました。
カメラに向かって手を振る児童達
続いては取材の裏側の紹介です。
ケニアや小笠原取材での撮影の様子の映像を見てもらいました。
ここで、取材用カメラの登場です。
1年生のときと同様、みんな手を振ったり、大盛り上がりでした。
また、ここで動物たちを撮影するときは、その動物にとって、これ以上近づいてはいけない距離があるということをお話しました。
クイズの一例
クイズに答えようと手を挙げる児童達
最後に、「家庭でできるCO2削減クイズ」をしました。
問題をスクリーンに映し出し、答えが分かった児童が挙手し答えてもらいました。
どの問題にも、たくさんの児童が手をあげ、答えてくれました。
普段の家庭での取り組みが如実に表れるこのクイズでは、家庭での『当たり前』が常識とはかけ離れていることに気づかされることがあります。たとえばエアコンの設定温度などが良い例です。
何人かの児童に答えてもらいましたが、正解は出ず、家庭での意識にかなりばらつきがあることがわかります。
2年生ともなると、1年生より数段お兄さんお姉さんになっている児童たちに頼もしさを感じました
後日、今回の授業の感想文をいただきましたので一部抜粋しご紹介いたします
●これからはレジぶくろをなるべくつかわないようにします。
●チーター(の足)がはやいのにカメラでとれていたからすごいなとおもいます。
●地きゅうおんだんか(のこと)やどうぶつたちが今こまっていることをおしえてくれてありがとうございます。
●わたしはつかわないもののコンセントをぬくことをしりました。クイズもたのしかったです。
●アフリカでぜんぜんあめがふらないことをはじめてしりました。
●わたしはぞうをみてすなの中からたべものをさがしているからかわいそうでした。たすけたいとおもいました。
●テレビや電気をいつもつけっぱなしにしているのでせつ電しようと思いました。
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