世界中を取材した自然を紹介し、環境に関心を。

バオバブ(オーストラリア)

広島市植物公園の大温室が今年3月リニューアルしました。幹の周りが2メートルの日本最大のバオバブが展示されています。このバオバブはオーストラリアの北、キンバリー地区にあったものです。農業開発のためにバオバブは伐採され焼かれる運命でした。オーストラリアからはるばる11000キロ。
バオバブは、やっと安住の地を見つけました。

コチドリ(広島県三次市)

春、水を張った田んぼにコチドリがいました。コチドリは目の周りに一際目立つ黄色い”アイリング”があるのが特徴です。全長が約16 cm、日本のチドリ類では最も小さいチドリです。田んぼの中を、ちょこまか、ちょこまかと、せわしなく歩きながら、ミミズを見つけて食べました。そのあと気持ちよさそうに水浴びをしました。水浴びは羽根に付いた、埃や寄生虫、積もった脂粉を落とすためと言われています。

エヒメアヤメ(広島県三原市)

エヒメアヤメは中国大陸を分布の中心とするアヤメ科の多年草で、氷河期に日本列島が朝鮮半島と陸続きであったことを植物学的な証拠として示す貴重なものです。
三原市沼田西のエヒメアヤメは広島県で最初に発見され、国の天然記念物に指定されました。保存にあたっては、地元の沼田西町エヒメアヤメ保存会と市教育委員会が協力して、毎年自生地の下刈りなどを行っています。

雨に濡れても ブラックベア(アラスカ)

アラスカにはホッキョクグマ、グリズリーそしてブラックベア(アメリカクロクマ)の3種類のクマがいます。その中で一番小さなクマがブラックベアで、グリズリーに比べてとがった口先をしています。主に森林に生息し木登りができないグリズリーを避けるため木のある環境に生息しています。ブラックベアは簡単に木に昇ることができるためです。

ホテル前の楽園 グアム島(アメリカ)

グアムといえば日本各地からアクセス良好な人気のリゾート。多くのホテルが並ぶ遠浅のビーチを少し沖へ泳ぐと、手軽にサンゴや熱帯魚の観察が出来ます。水面には細長いセンニンサヨリ、群れになる青色のデバスズメダイ、色鮮やかなムラサメモンガラ、アカヒメジなどです。海が綺麗で年中透明度が安定しているのはサンゴが海中の二酸化炭素を吸収して体内で光合成を行い、酸素と一緒にミネラルも水中へ放出することで浄化作用が起き、海水を綺麗に保てています。

子宝 ケリ(広島県三次市)

水田でケリが子育てをしていました。ケリは全長およそ35cmの脚の長いチドリの仲間です。春に畦などで卵を産み、田んぼで子育てをします。カラス、犬、人など巣に近づく外敵には上空から急降下して襲い、羽を大きく広げて驚かせ甲高い声で「キリッ、キリッ」、「ケリッ」、「ケケッ」と鳴き威嚇します。そのあと親はヒナを羽の中に入れ抱いて守っていました。

川からコンニチワ アメリカビーバー(アメリカ イエローストーン国立公園)

1872年に世界初の国立公園に指定されたアメリカのイエローストーン国立公園。この公園でビーバーを発見しました。枝を岸に運び食べています。そして足の間から出る油を、前足で毛に塗りつけていました。ビーバーは泳ぐ前、また泳いだ後に毛づくろいをし、皮膚はぬらさないようにしています。毛の保温作用を高めるためです。キタホオジロガモが泳ぐ横で毛づくろいが終わるとペアで川を泳いでいきました。

ヨシ原に守られて オオヨシキリ(山梨県河口湖)

富士山麓の河口湖。湖畔に立つとヨシ原から「ギョギョシ、ギョギョシ…」という大きな声が聞こえました。オオヨシキリの声です。大きな声で鳴くことで縄張りを主張しています。オオヨシキリは夏鳥で、南の国から4月ごろ日本へ渡ってきます。このヨシ原はオオヨシキリの繁殖場所でもあり河口湖の浄化にも役立っています。

ひなたの翁草 オキナグサ(広島県庄原市)

備北路の里山で、春の季語になっている野草の花を見つけました。オキナグサです。花は赤紫色で、鐘(かね)の形をして全体的に白い毛でおおわれています。花の後にできるタネに白く長い毛があり、そのタネが密集して風にそよぐ姿を老人の白髪に見立てて「オキナグサ(翁草)」と呼ばれています。オキナグサは本州、四国、九州の日当たりのよい草原や林縁に生える多年草ですが、少なくなり環境省によって絶滅が心配される花に指定されています。近くで鳴いているのは春を代表する鳥ウグイスです。

バックナンバー

| 2017年度  | 2016年度  | 2015年度  |