世界中を取材した自然を紹介し、環境に関心を。

バイカモ/庄原市

バイカモはキンポウゲ科の淡水植物で梅の花に似た、白い小さい花を5月中旬~9月下旬まで咲かせ、7月下旬~8月下旬にかけて見頃を迎えます。梅花藻と呼ばれ、水温14℃前後の清流にしか育たず、全国でも生育場所が限られています。

ブッポウソウ/三次市

毎年、5月のゴールデンウィークになると、〝ゲゲゲー〟という鳴き声とともに色鮮やかな青い羽根のブッポウソウが私たちの町に子育てにやってきます。水田や川があり、近くに親鳥が見張りをできる小高い山や木があるような開けた場所で、山の中ではなく、人里を好みます。
キジバトよりやや小さく、体は光沢がある青緑色で、飛ぶと大きな白斑が目立ちます。鎌倉時代からコノハズクの鳴き声に誤認され、仏法僧と呼ばれたとか。近年、営巣木の伐採や昆虫の減少などで激減し、電柱に巣箱をかける保護活動が始まりました。 

羽衣の滝/北海道

羽衣の滝は、大雪山国立公園内の天人峡にあり、忠別川支流のアイシポップ沢と双見沢からの流れが7段に屈折しながら落下し、滝の途中で2つの沢が合流しています。高さ270メートルの絶壁を7段に屈折しながら落下しており、落差は北海道一を誇っています。「日本の滝百選」にも選ばれています。

リトルファイルフィッシュ/フィリピン

生き物は様々な方法で獲物をとったり、身を守ったりしています。フィリピンの海の中…ソフトコーラルの合間に隠れている魚、リトルファイルフィッシュ。体をサンゴの仲間などに似せ、敵から身を守ります。

エドヒガン/庄原市

庄原市東城町にある飯山。その北東の山麓にエドヒガンが生育しています。東城三本桜の1つで、胸高幹囲4.5mを超え、広島県内では3番目に大きいとされています。広島県内では,自生は少ないが,植栽されて育ったものが各地にあり,特に県東部にいくつかの大木が見られます。県の天然記念物にも指定されています。

アカアシドゥクラングール/ベトナム

アカアシドゥクラングールはベトナムなどの熱帯雨林に生息しています。樹上に暮らし、木の葉や果物が主食です。足が赤茶、顔が白など体の部位で毛色が異なり、その体の色の多さ、美しさから「世界で一番美しいサル」とも言われています。熱帯雨林およびモンスーン林に10頭程の群れで生活しています。ベトナム戦争の時に、米軍によって散布された枯葉剤によって生息地の大半を失って数が激減したと言われており、生存が極めて危険な状態にあります。

キョウシギ/福山市

福山市松永湾で撮影されたキョウシギ。全長約22cmでシギの中では短い足をしています。たくさんいるシギの仲間の中でも、夏羽のときは白・黒・栗色のまだら模様が、京の女が着る衣裳のような派手な色彩をしているところから「京女(キョウジョ)」シギになったといいます。一般的な旅鳥で春と秋に日本を通過していきますが、春に多く通っていきます。冬羽は、他のシギのようにずっと地味になります。上にややそりかえったくちばしで海草や小石を掘りかえし、中からとび出す虫などを食べています。

ガガブタ/三次市

ガガブタは池などの浅いところに群生する常葉性の多年草です。 葉の表面は濃緑で光沢ある辺縁から葉の中心に向かって蝶形の褐色斑があるのが特徴的。
花期は7~10月初めまで葉柄基部に白色の束状花序が生じています。
国内では生育場所であるため池や湖沼の水質汚濁や改修工事、埋め立てなどによって減少しつつあり、環境省レッドリスト2018では「準絶滅危惧」とされています。

サンカヨウ/庄原市

サンカヨウは山地の湿原に生える多年草で、小さな白い花を咲かせます。別名は「スケルトンフラワー」。「山荷葉」という和名は、「山に生えハスの葉に似ている」ことが由来です。茎に直径2cmほどの白い6弁花を数個咲かせ、雨に濡れると透明に。開花すると、わずか1週間ほどで散ってしまうため、花が咲いているところを見るのは、かなり難しいとされています。

スナガニ/広島市

スナガニは砂浜の波打ち際付近に巣穴を作って生息する、甲らの幅(甲幅)が3㎝ほどのカニです。両眼が大きくて警戒心が非常に強く、人の気配を感じると、砂地に掘った巣穴に素早く逃げ込みます。巣穴の開口部の直径は1~3㎝ほどで、その周辺にはたくさんの砂団子が見られます。夜行性のカニなので、昼間は巣穴に入っていることが多く、おもに夜間に活発に活動します。6月から9月がおもな活動時期で、冬期は砂の中で越冬します。6月から9月がおもな活動時期で、冬期は砂の中で冬眠します。以前は多くの砂浜海岸で数多くのスナガニを観察することができましたが、現在は各地で個体数が減少しています。