世界中を取材した自然を紹介し、環境に関心を。

400年伝わる花/広島市・元宇品

広島市中心部から南、5キロに位置する自然豊かな元宇品。初春、この島にあるお寺の境内に珍しい花が咲きます。白い花びらに赤い模様が入ったヒロシマツバキ(広島椿)です。樹齢約400年の木からいくつもの花を咲かせています。

枯葉剤からよみがえった自然/ベトナム・カッティエン

インドやスリランカで多く見られるサンバー。ベトナムの草原で出会いました。水辺や湿地に棲息していることが多い鹿で、泥浴びを好みます。単独もしくはメスと幼体からなる小規模な群れで生活しています。肉食動物に捕食されるだけでなく、乱獲などによりその数は急激に減少していて国際自然保護連合はこの種を絶滅危機種として認定しました。

日本海の南国/山口県・見島

国立環境研究所地球環境研究センターが日本の8海域を調べたところ海水温上昇がすすんでいます。近年、対馬暖流に流され水温が高い秋に山口県の日本海側にもクマノミが姿を現します。ただ海水温が高い状態が続くと、サンゴやイソギンチャクは体内に共生する藻類を失い白化。これにより共生するクマノミは、ストレスが高まって産卵数が約7割も減るというデータもあります。

早まる雪解け/広島県北広島町

雪降る北広島町を訪れました。メジロは茂った常緑広葉樹林を好み平地から山地までの林に棲息する鳥です。寒冷地を除き、全国で観ることが出来ます。これまで観賞用に捕獲を認めていましたが密猟を助長する恐れがあるため許可されなくなりました。日本野鳥の会によると、美しい鳴き声が人気のメジロは密猟が後を絶たないそうです。

海を越えたバオバブ/オーストラリア

オーストラリアとマダスカルのみに自生するバオバブ。オーストラリアに自生しているバオバブは、採取や伐採が厳しく禁じられています。しかし、農地開発などの対象となった地域など特別な理由がある場合に限りライセンスを持つ地元企業が政府の許可を得た上で採取。国内での移植や海外向け輸出を行っています。2年前、このシンボリックな巨木の保護を目的とし改修された広島植物公園の大温室へバオバブがやって来ました。

ヒメヤマツツジ/広島県呉市

瀬戸内海は比較的温暖な地域のため春から夏に咲く花も寒い時期に咲くことがあります。広島県と山口県にだけ分布している特色のある植物です。本来は4月中旬から5月下旬にかけピンク色の背の低い花を咲かせるヒメヤマツツジ。ヤマツツジの変種で花の直径は2、3cmほどです。

ヤマガラ/広島県安芸太田町

ヤマガラは1年を通してよく見られる小鳥で、日本と朝鮮半島、台湾にしかいません。落葉広葉樹林や照葉樹林に生息し、冬期は平地林や市街地の公園でもよく見られます。夏には「昆虫」などの動物質を食べますが冬は主に「果実」を食べます。樹木の実を樹皮の隙間や土の中などに隠し貯食する習性があり、樹木の種子を蒔くことに大きく貢献しています。

ライチョウ/アラスカ

アメリカの「最後のフロンティア」といわれるアラスカ。手つかずの大自然にも、地球温暖化の影響が現れ始めています。アラスカ州最大の都市、アンカレジの北約200キロにあるデナリ国立公園・保護区には多くの野生動物が棲息しています。アメリカの環境保護局(EPA)によると、アラスカ州の温度上昇の速さは1970年代半ば以降、アラスカ州より南に位置する48州の3倍のペースになっているといいます。アメリカの国立公園の約3分の2がアラスカ州にあり、同州では気候変動が特に課題になっています。