広島ホームテレビ

環境をテーマとしたさまざまな事業を実施しています

■平成23年度『エコガク』報告レポート/第1回~第10回

平成23年度 第1回エコガク報告/倉橋の海とくらしを守る会

【 日 時 】
平成23年5月26日(木) 11:00~12:00
【 場 所 】
呉市倉橋市民センター
【 対 象 】
倉橋の海とくらしを守る会 32名

巡回スクール・エコガクは、一昨年度より地域の環境事業支援のため、 「地球派宣言・出前授業」として実施してまいりましたが、昨年度より 『地球派宣言巡回スクール・エコガク』と名称を改め、
今年度は15回を 目標に開催していきます。
今年度1回目の巡回スクール・エコガクは、 呉市倉橋地区公衛生推進協議会総会にお招きいただき、『倉橋の海 とくらしを守る会』の皆様とテレビが伝える『環境』をテーマに行いました。

【テレビが伝える「環境」】

弊社講師である地球派宣言部長の井村より挨拶と、テレビの仕事について、テレビが伝える「環境」についてわかりやすくお話をしました。
ふだん何気なく見ているテレビが果たす役割とは?視聴者に対して一方通行の情報提供にならないよう、地球派宣言のキャンペーンが心がけていることなどをお話ししました。

【地球派宣言をご存知ですか?】

地球派宣言が普段どんな活動を行っているか(Jステーションコーナー、巡回スクール・エコガク、キャンペーンスポット作成)を写真や映像を交えながらお話ししました。
地球派宣言が目指す3本の方針
【関心】【理解】【行動】について、これまで18年間に取り 組んできた事業について説明しました。

【身近な自然映像を見てみよう】

キャンペーンスポットの作成の映像で、皆さんの住んでいる広島や中国地方の自然や生き物、また、撮影の裏側がどうなっているか、取材用カメラを使った実演や水中撮影の様子などを見てもらいました。
 みなさんが住まわれている地域の近くの映像ということで、興味津々でした。


中国地方を題材にしたキャンペーン映像


取材映像からケニアの現状を知る

【ケニア取材から】 2009年に行ったケニア取材の様子をまとめた映像を視聴。取材者として見て感じたこと、この国の現状など、環境異変がもたらす様々な問題をお話ししました。
でも、これはケニアだけの問題ではなく、私たちの国日本でも起こりうることなのです。

【地球温暖化の話】 地球温暖化の仕組みについて学びました。

私たちの日常から排出されるCO2の割合や、 それを抑えるためにどんなことに気をつければ よいのか、また、子どもたちと接して環境のお話をされる機会の多い公衛協のみなさんに、「どうすれば子どもに伝えられるか」をわかりやすく説明しました。

イラストを使った【温暖化防止クイズ】

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平成23年度 第2回エコガク報告/呉市公衆衛生推進協議会

【 日 時 】
平成23年7月6日(水) 15:00~16:00
【 場 所 】
呉市文化センター
【 対 象 】
呉市公衆衛生推進協議会 700名

今回の巡回スクール・エコガクは、通常の学校や地域に出向いて行う 環境の授業で、今年度2回目の開催です。

第2回の巡回スクール・エコガクは、呉市公衆衛生推進協議会総会・呉市 公衆衛生大会の中で講演を行いました。呉市公衆衛生推進協議会は、 みんなが健康で、住みよい生活環境で暮らすため、地域で推進委員を中 心に町内の清掃活動、献血、健康づくり等を推進し、地域コミュニティの 役割を担っている団体です。

 
【テレビが伝える環境】

最初に、司会の方に紹介を頂いた後、弊社講師である地球派宣言部長の井村が、今回の講演のテーマでもあるテレビが伝える『環境』とは、テレビの仕事とはどういうものなのかについてお話をしました。

【地球派宣言活動について 】

地球派宣言が普段どんな活動をしているのか(キャンペーンスポット作成、特別番組作成、Jステーションコーナー、巡回スクール・エコガク)をお話ししました。

Step(1)
関心(キャンペーンスポットの話)

より多くの人に自然や環境について、関心を持ってもらえるよう、キャンペーンスポット制作をしている私たちのコンセプトを説明し、実際に現在テレビでOA中のキャンペーンスポットを、解説を交えながらみてもらいました。

Step(2)
理解(特別番組の制作)

興味をもっていただき、次のステップとして理解を深めてもらうことが必要です。そのための活動として毎年特別番組を制作し、視聴者の理解を深めることへの意義をお話ししました。DVDを使って、2009年度放送した「乾き行く大地」の冒頭部分のVTRをみていただきました。

Step(3)
行動(環境をテーマにした事業展開

地球派宣言で実際に行動している、毎週木曜日放送のJステーション地球派コーナー、過去に実施した活動内容(地球派塾・地球派フリーマーケット)、現在展開中の『巡回スクール・エコガク』について映像を交えながらお話しました。

【世界自然遺産 小笠原諸島】

6月24日、日本で4番目の世界自然遺産に登録された小笠原諸島。
地球派宣言では、今年度の取材地として早くから小笠原諸島への取材を計画してきました。世界遺産登録と重なった取材時期のエピソードや、小笠原の独自に進化してきた生態系についての話、人の入植によってその生態系が変化しつつある事など、実際に撮ってきた映像を見てもらいながらお話ししました。
皆さん、普段なかなか目にすることのない動植物の映像を興味深く視聴されていました。

(左) 小笠原は固有種の宝庫
(右)紺碧の海でイルカと出会う

私たちは、こうした取材活動で得た映像や経験をもとに、少しでも多くの方に環境への関心を高めてもらえるよう、参加者と直接触れ合ってお話しする機会を大切にしています。
テレビから発信する啓発が一方通行にならないよう、規模の大小を問わず、可能な限りリクエストに応えていきます。
環境保全の意識を高めるにも、エコガクは地球派宣言の中の大事なプロジェクトのひとつに位置づけています。

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平成23年度 第3回エコガク報告/広島市立矢野南小学校

【 日 時 】
平成23年7月15日(金) 13:50~14:35
【 場 所 】
広島市立矢野南小学校 体育館
【 対 象 】
5年生 152名

今回の巡回スクール・エコガクは、通常の学校や地域に出向いて行う環境の 授業で、今年度3回目の開催です。
第3回の巡回スクール・エコガクは、広島市立矢野南小学校にて開催しまし た。矢野南小学校は矢野ニュータウン内。近くには山があり、校舎には屋上 庭園があるなど、個性的なデザイの校舎で、身近に自然を感じることができる 学校です。5年生の児童のみなさんと楽しく学習しました。

矢野南小学校校舎 体育館内の様子
【テレビが伝える環境ってなに? 】

最初に、講師である地球派宣言部長の井村が挨拶し、テレビ局が普段どんな仕事をしているのか、テレビが伝える環境について、わかりやすくお話しました。
ちょうど5年生は、テレビについての学習も控えていますので、みなさん興味をもって話に耳を傾けていました。時折涼しい風が通るものの、暑い体育館の中、正しい姿勢を保って授業に臨んでくれました。

【地球派宣言って知ってる?】

地球派宣言が普段どんな活動をしているのか(キャンペーンスポット作成、特別番組作成、Jステーションコーナー、巡回スクール・エコガク)をお話しや、実際に作成したキャンペーンスポットを見てもらいました。可愛らしい動物が出てくるこのスポット映像は、子供たちに大人気です。説明を聞きながら、映像に見入っていました。

また、「地球派宣言って知ってる?」と質問したところ、ほぼ全員の生徒さんが「はーい!!」と元気よく手をあげてくださいました。

【世界自然遺産 小笠原諸島 】

先日、世界自然遺産登録された小笠原諸島。 地球派宣言では、今年度の取材で訪れた小笠原諸島でのエピソードや、小笠原で独自に進化してきた生態系について、生き物たちの映像を交えながら説明しました。また、人が住むようになったことで外来種が持ち込まれ、生態系が変化しつつある事など、小笠原が直面する問題についてもお話ししました。

こんな風にして撮影します

【カメラ実演!! 】

小笠原諸島の話の途中にはカメラ実演も行いました。
実際に取材で使っているカメラを使い、どんな映像が撮れるのか、子どもたちを撮影したり、体育館の外にある木にぬいぐるみを置いて、どれだけ近くに撮影出来るかなど、実演してみせました。
自分が映ったときは手を振ったり、ぬいぐるみが映ったときはどこにあるのか探したり、みなさんとても楽しそうでした。

【地球温暖化について 】

矢野南小の5年生たちは、これから本格的に環境学習に取り組むそうです。欠かせない問題はやはり『地球温暖化』。
具体的に学んで行く前に、まずはその原因や、家庭内でのCO2排出量など、温暖化問題の導入の学習をしました。
『温暖化』・・・その言葉は日常耳にしていても なかなかその中身までは知らない子供たち。
でも中には、積極的に発表してみんなに説明してくれる児童もいました。

地球温暖化の仕組みや家庭から出る二酸化炭素の量などを見て、ひとりひとりの小さな努力も重要だと確認しました。
最後に、地球温暖化防止クイズで、普段の生活でできる温暖化防止への取り組みを一緒に考えました。

後日、今回の授業の感想文をいただきましたので、
一部抜粋し、ご紹介いたします

●地球を守るために自分は何ができるか考えること、節電やエコバッグでの買い物、自転車や公共交通機関で車を使わずに移動することを大人になってもやって地球を守りたいです。
●いつも身の回りにあるテレビ・クーラーなど、ちょっとした手を加え節約するだけで、私たちが住んでいる地球を守ることができることがわかりました。
●新しい世界遺産「おがさわらしょ島」にはいろんな自然があることがわかりました。絶めつ危ぐ種が見れてとても良かったです。「おがさわらしょ島に行ってみたいな」って思いました。
●ぼくは大人になったらかん境を守るかんけいの仕事に入りたいです。そしてこれからも自然をみじかなところで守っていきたいです。

●地球温暖化をできるかぎり防ぐため節電をしたいと思います。

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平成23年度 第4回エコガク報告/広島市立矢野西小学校

【 日 時 】
平成23年9月2日(金) 10:40~11:25
【 場 所 】
広島市立矢野西小学校 音楽室
【 対 象 】
5年生 86名

今回の巡回スクール・エコガクは、通常の学校や地域に出向いて行う環境の授業で、今年度4回目の開催です。第4回の巡回スクール・エコガクは、広島市立矢野西小学校5年生を対象に行いました。

会場の音楽室 授業中の児童の様子

矢野西小学校5年生のみなさんは、これから環境問題について学んでいくとの事で、今回のエコガクは最初の環境についての授業になります。
児童のみなさんは、メモをとりながら、一生懸命聞き、時には楽しみながら授業に参加してくれました。


キャンペーンスポット映像
(ハクセンシオマネキ)
ケニアの動物映像

最初に、
「テレビの仕事ってなに?」
「地球派宣言って知ってる?」
の問いから、徐々に興味をもってもらえるように授業開始です。
みんなの住んでいる広島の世界遺産、厳島神社にもいるハクセンシオマネキの映像や、ケニアの動物たちの映像を見ながら、自然の動物達の様子や、地球温暖化が及ぼす影響についてお話しました。
みんな普段なかなか見られない野生の動物達に興味津々です。

「地球温暖化」という言葉は普段よく聞く言葉ですが、その仕組みなどは知らないという人がほとんどです。
そこで、地球温暖化について、図を用いりながら地球温暖化の仕組みや、どういう影響がでてくるのかについてお話しました。
また、『地球温暖化を説明できる人?』という質問には、たくさんの児童のみなさんが手をあげ、発言した児童もハキハキと答えてくれました。

講師の質問に元気よく答える児童
クイズを一生懸命考える児童達

つづいて、家庭でできるCO2削減クイズをしました。班ごとにわかれて、配られたプリントの絵をみながら、協力して問題を解いていきます。
答え合わせでは、どの班もほとんどの問題を正解していたようで、日頃からエコに対して関心の高さがうかがえました。

そして、ケニア取材の裏側やどうやって
撮影しているのかを、映像を見ながら話をしました。
最後に、実際に撮影でも使ったカメラの 登場です。カメラでみんなの姿をスクリーンに映し出します。

カメラ実演の様子

自分の姿が映るたびにみんな手を振ったり、大盛り上がりです! 矢野西小学校のみなさんはとても元気よく、積極的に授業に参加してくれました。
今回のエコガクをきっかけに、より環境や自然について関心を持ち理解し行動してもらえることと思います。

カメラに向かって手を振る児童や先生

後日、今回の授業の感想文をいただきましたので、
一部抜粋し、ご紹介いたします
● これからは使わない物はコンセントをぬいたり、エコバッグをもちあるいたりしたいと思います。
● はんで協力してクイズをしてとても楽しかったです。
● カメラがおもしろかったです。本物を見たのは初めてだと思います。

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平成23年度 第5回エコガク報告/福山市立水呑小学校

【 日 時 】
平成23年9月7日(水) 13:40~15:10
【 場 所 】
福山市立水呑小学校 体育館
【 対 象 】
4年生 96名 保護者 約20名

今回の巡回スクール・エコガクは、通常の学校や地域に出向いて行う 環境の授業で、今年度5回目の開催です。

水呑小学校は去年に続いてエコガクの応募を頂きました。
会場となった体育館。4年前に新築された建物です。木をふんだんに使った造りで涼しい風が通ります。
この日は5,6校時を使っての授業です。

福山市は、ゴミの分別やリサイクルに積極的な町です。小学校の児童も4年生から、総合的な学習で環境問題を学びます。
この日のエコガクは、その入口とも言える授業です。
児童の代表から歓迎の言葉をいただきました。

右の写真は『アイスブレイク』。
緊張をほぐす準備運動です。
先生から『お行儀良く』と念を押された子供たちは緊張気味でしたので、授業前、簡単に体を動かす準備運動をしました。
児童にも笑顔が見え始め、リラックスして授業開始です。

積極的に発言する児童

水呑小学校からは『地球温暖化のシステムとゴミの リサイクルについて』とのリクエストをいただきました。
野生動物の宝庫、ケニアの映像を使って児童の関心を高め、自然界に影響を及ぼす温暖化の影響などについて話しました。
また、福山市から出るゴミの量や 資源として回収されるプラスティックの 再生行程などを盛り込みお話をしましたので、今後の学習に役立てていただきたいと思います。
講師からの質問には、積極的に手をあげて一生懸命説明してくれる児童がたくさんいました。

ごみ問題の基本『3R』について

メモを取りながら話を聞く児童

5分間の休憩をはさんでの後半は、6月に実施した小笠原取材の映像をもとに、小笠原独自の自然や、人の暮らしが及ぼす影響などについてお話しました。
水中の美しい映像と、その映像がどのようにして撮影されているのかなどの裏話も秘蔵VTRで。児童たちは食い入るように映像に見入ります。

小笠原の自然と生態系について

平日でしたが保護者の姿も

この日のエコガクには、4年生の保護者約20名も参加され、こちらも時折メモを取りながら話を聞いていただきました。
『お買い物にはマイバッグで出かけられていますか?』の質問には皆さん手を上げられました。

さすがに2校時ぶんの授業時間は、子供たちの集中力にも限界がやってきますので、頃を見計らい取材に使用するENGカメラを使っての実演コーナー。子供たちはこれが大好きです。みんなの姿をスクリーンに映し出します。
先生方もアップになると手を振ったりと、盛り上がりました。

ENGカメラの実演で盛り上がる

最後のプログラムは、進む地球温暖化を防ぐために普段の暮らしで出来ることを
クイズ形式で勉強しました。児童たちは最後まで積極的に参加し、自分の考えを
言葉にできました。
次回エコガクは9月27日の福山市立御野小学校。地域の方とともに、ふるさとを
流れる高屋川のことを学習します。専門家を講師に招き、地球派宣言が授業を
プロデュースします。

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平成23年度 第6回エコガク報告/福山市立御野小学校

【 日 時 】
平成23年9月27日(火) 13:15~15:30
【 場 所 】
福山市立御野小学校 体育館
【 対 象 】
4年生 57名
高屋川 授業開始前打合せ時の様子

体育館前に集合し、授業の開会です。
まずは、校長先生や、今回高屋川を案内してくれる御野学区の公衆衛生協議会の方の挨拶をいただきました。
そして、今回授業の流れの説明をし、班に分かれて高屋川へ移動です。
児童の皆さんは、体操服に足元は水に濡れても大丈夫なサンダルや靴という格好で準備万端です。

高野川の生き物を探してみよう

高屋川の川辺へ移動し、今回のエコガク前編の始まりです。
最初に、児童の代表から歓迎の言葉をいただきました。
公衆衛生協議会の方より注意事項や生き物の採取方法の説明してもらい、いよいよ実際に高屋川に入っていきます。
高屋川に入るには、少し急な斜面を降りなければいけなかったのですが、事前に公衆衛生協議会のみなさんがロープを打ち付けてくれていたので、そのロープを使い降りていきます。
そして、班ごとに分かれ生き物の採取方法を教わりながら、網やバケツを使って実際に生き物を採取しました。



普段入らない川に入っていることもあり、みんな大はしゃぎです。ズボンまで水に浸かってしまった児童もいましたが、どの班もバケツにいっぱい生き物や水が取れました。

川から上がった後は、採取した生き物の観察です。
採取した生き物をバッドへ移し、種類別に分け、どんな生き物がいるのか調べました。また、どんな生き物がいるかによって、その川がどのぐらい汚れているかの指標ともなります。
児童達は「この魚はどれ?」などと公衆衛生協議会の人に聞きいたり、テキストで調べたりしながら、記録用紙の確答するところにチェックしていきました。

この日は

・オイカワ
・ミナミヌマエビ
・カワヨシノボリ
などが採れたようです。
採れた生き物から、このあたりの川は、少し汚れているということがわかりました。
当日は、川の水量が多めの上、流れも速かったのですが、 児童にけがのないよう、安全第一で授業を進めました。また、今回採取した生き物は、授業後川へ返しています。

【ふるさとの川を大切にしよう 】

生物採取後は、学校へ戻って休憩をとったあと、エコガク後編の始まりです。
後編は、芦田川見る視る館の高橋さんによる授業です。CODパックテスト(水質検査キット)を使い、
・御野小近くの高屋川の水
・見る視る館前の高屋川の水
・見る視る館前の芦田川の水
の3種類の水を用意して、高屋川の水の汚れ具合を調べました。
※CODとは水に含まれる汚れによって水の色が変化するものです。

チューブに水を入れ5回ほど振り、5分ほど待つと、水の色が変わり始めました。
水の汚れの程度がわかります。
児童のみなさんが各自実験した結果をまとめると、水の色が紫~緑が圧倒的に多く、どこの水も少し汚い川という結果が出ました。これら水の汚れは、私たちの生活排水が川に流れ込むことが大きな要因です。
そこで高橋さんが実験。
醤油を一滴だけ落とした水のCOD検査をすると、最も汚い色を示しました。魚が生きていけないレベルです。
生活排水を川へ流すと生き物が棲めなくなってしまうことがわかれば、生き物のたくさん棲む川にするためにはどうすればよいかがわかります。ふるさとの川を守っていくことの大切さを学ぶことができました。

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平成23年度 第7回エコガク報告/広島市立五月が丘中学校

【 日 時 】
平成23年10月5日(水)11:50~12:40
【 場 所 】
広島市立五月丘中学校 体育館
【 対 象 】
全学年 183人

今回の巡回スクール・エコガクは、通常の学校や地域に出向いて行う環境の授業で、今年度7回目の開催です。
第7回エコガクは、広島市立五月が丘中学校にて開催。全学年183名の生徒のみなさんや校長先生をはじめ先生方も参加していただきました。


会場の体育館
授業開始前

今回のエコガクのテーマは

1.生態系
2.地球温暖化

という2つのテーマで授業をしました。
最初に、地球派宣言がどんな活動をしているのか、また、テレビの仕事について話をし、本題に入っていきます。

【1.生態系 】

ここでは、ケニアの映像や6月に取材に行ってきた小笠原諸島の映像を交えながら生態系について学んでいきます。

小笠原諸島は、一度も陸続きなったことがないことによって独自の生態系を作り出してきました。 ただ、『手つかずの自然がそのまま残っている』という報道には嘘があること、人の入植後、戦争による消失や外来種の侵入で大きく変わった生態系についてお話しました。生徒の皆さんは真剣に耳を傾けてくれました。



授業中の生徒の様子
小笠原の生態系についての資料

ケニアでは、近年砂漠化が進んで、草木が育たず、その草をエサにする動物が生きられなくなってきているということなど映像を交えながらお話しました。
小笠原諸島とケニア、どちらも違う事で生態系が変化しつつありますが、元を辿れば人間の暮らしに起因するところが大きいのだということがわかったのではないでしょうか。


授業の途中には、テレビ局ならではの小笠原諸島取材時の撮影の裏側の映像を見てもらいました。
小笠原取材の特徴の一つに『水中撮影』があります。水の中の生き物を、カメラマンがどうやって撮影するのか、生徒の皆さんは興味津々です。
普段見られないこともありみなさん食い入るように見ていました。


【2.地球温暖化 】 「地球温暖化」という言葉は普段よく聞く言葉ですが、その仕組みなどは知らないという人がほとんどです。
そこで、地球温暖化の仕組みや家庭から出る二酸化炭素の量などを見て、地球温暖化がどうしていけないのか、また、地球温暖化を防ぐにはどんなことができるのか考えていきました。


最後に地球温暖化を防ぐためにできることをクイズ形式で勉強しました。
みなさん、それぞれ各問題を真剣に考えてくれていたようで、解る問題には声を出して答えている生徒もいました。


当日は雨の中ではありましたが、中学生ということもありとても静かに真剣に授業を聞いていました。
広島市立五月が丘中学校はこれまで、「広島市立学校環境月間」とする広島市の環境教育の一環として、電気スイッチオフ運動や給食残食の削減を呼びかける学校エコライフの取組みや、一斉に時間を決めて消灯するダウンライトキャンペーンの参加などの家庭エコライフの取組みを進めて来たそうです。
今回のエコガクを通して、環境や自然について改めて知ることができたのではないですしょうか。
次回の巡回スクール・エコガクは11月18日に高陽公民館と広島市立落合中学校の2箇所で開催いたします。

後日、今回の授業の感想文をいただきましたので、
一部抜粋し、ご紹介いたします
● 私たちがふだん生活しているときに使っているものはちょくせつではなくてもたどっていけばCO2をたくさん出していると改めて分かって節やくしようと今まで以上に思うようになりました。
● 地球温暖化について、今努力したら100年200年後になってから成果がでるということを知って、100年200年後だからやらないのではなくて、未来の人達のために今から節電をしたり水を出しっぱなしにしないなど、できることをやっていこうと思いました。
● 「地球派宣言」は何度もテレビで観て「可愛い動物だな」「きれいな景色だな」と思うだけでした。でも、今回の学習でその裏側には生態系への悪影響などの問題があることを初めて知ってびっくりしました。
● 人間は地球さえもどんどん壊していってるので、やっぱり人間が直していかないとけないと思いました。だから私もコンセントを抜いたり水や電気の無駄使いをやめるなど日々少しずつでも自分にできることをやっていきたいと思います。

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平成23年度 第8回エコガク報告/高陽公民館

【 日 時 】
平成23年11月18日(金)10:30~11:30
【 場 所 】
高陽公民館 1階研修室1
【 対 象 】
10人

今回の巡回スクール・エコガクは、今年度8回目の開催です。
第8回エコガクは、高陽公民館の横田様からの要望により、高陽公民館で定期的に開催されているシルバーキャンパスの一環で開催されました。当日は雨ということもあり、10名ほどの参加となりましたが、参加されたみなさんはとても真剣に話を聴かれていました。


地球派宣言の活動

最初に、弊社講師である井村より自己紹介とテレビが伝える「環境」についてお話しました。
「地球派宣言って知っていますか?」という問いにみなさん手を挙げられていました。


つづいては、地球派宣言の活動についてのお話です。
Jステーションコーナー、巡回スクール・エコガク、キャンペーンスポット作成など映像を交えながらお話しました。


「ハクセンシオマネキ」
現在OA中キャンペーンスポットより

「里山木族」
Jステーション「地球派宣言」
(毎週木曜17:45OA)
【生態系の変化】

ここでは、6月に取材に行ってきた小笠原諸島やケニアの映像の映像を交えながら生態系について学んでいきました。

小笠原諸島の成り立ちや、人の入植によってわずか180年間の劇的な生態系の変化など、世界遺産となったこの場所が抱える問題点について、映像やPPを使ってわかりやすく解説しました。

小笠原の生態系についての資料

また、ケニアなど東アフリカを中心に広がる砂漠化の現状を報告。慢性的な干ばつで草木が育たず、その草をエサにする動物たちの命に迫る危機について、取材に基づいてお話しました。


山から木がどんどん失われる一方で、増やす努力をしないケニアの人々の考え方や、根本的なインフラ整備の違いなど、日本の当たり前の暮らしから見れば信じられない事実に、受講者は驚かれていました。
みなさん、講師の話にうなずきながら、とても真剣に映像を視聴されていました。

【地球温暖化について】

「地球温暖化」という言葉は普段よく聞く言葉ですが、その仕組みなどは知らないという人がほとんどです。
そこで、地球温暖化の仕組みや家庭から出る二酸化炭素排出量のなどを見て、地球温暖化がどうしていけないのか、また、地球温暖化を防ぐために、個人レベルで何ができるのかを考えていきました。


また、最後に質問コーナーを設けました。
「小笠原諸島にはどのぐらいの人がいるのか?」「小笠原に発電所はあるのか?」
などたくさんの質問をしていただき、講師も一つ一つ丁寧に答えました。
今回のエコガクは雨ということもあり、参加者が少なかったのですが、みなさんとても真剣に話を聴かれており、参加者の方には有意義な時間だったのではないでしょうか。

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平成23年度 第9回エコガク報告/広島市立落合中学校

【 日 時 】
平成23年11月18日(金)14:30~15:20
【 場 所 】
広島市立落合中学校 体育館
【 対 象 】
1年生 133人

今回の巡回スクール・エコガクは、通常の学校や地域に出向いて行う環境の授業で、今年度9回目の開催です。
第9回エコガクは、広島市立落合中学校1年生133人を対象に開催。
とてもにぎやかな授業となりました。

落合中学校でエコガクが開催された日
・午前...高陽公民館
・午後...広島市立落合中学校
と1日に2回エコガクとなりました。
落合中学校でのエコガクは、6校時目だったのですが、生徒のみなさんはとても元気に体育館へ入ってきました。


1年生主任高橋先生より紹介してもらい授業の開始です。
最初に、テレビ局の仕事や、地球派宣言の活動について、キャンペーンスポットを視聴してもらいながら、実際に地球派宣言が、世界各地で撮影をしていることなどお話しました。宮島の映像や、モンサンミッシェルなど世界遺産の映像を、みなさんとても興味深く見ていました。

キャンペーンスポット 「モンサンミッシェル」
世界自然遺産 小笠原諸島 】

今年6月に取材に行ってきた小笠原を題材に、生態系について学んでいきました。
小笠原諸島は、一度も陸続きなったことがないことによって独自の生態系を作り出してきたことや、180年前人が入ってきたことによって外来種が入り生態系が変化しつあることなど、映像を交えながら話しました。
対象が中学生ですので、小学生には少し難しい『生態系』の話も盛り込みました。小笠原独自のものが、近年劇的に変化しつつある様子を見比べることによって、より理解を深めることが出来たようです。

【カメラ実演!! 】

小笠原の話の途中には、私たちが取材で実際に使用するカメラ実演をしました。 実際に取材で使っているカメラで生徒たちを映し出すと、ここぞとばかりみんな手を振っていました。
また、授業前にひそかに体育館後方に置いておいたぬいぐるみを映すと、みんな「どこだ??」と探していました。

カメラに向かって手を振る生徒達
【地球温暖化について 】


つづいて「地球温暖化」について学んでいきます。

 

地球温暖化の仕組みや、今後地球温暖化が進むとどうなるのかなど、図を用いりながら説明しました。


【地球温暖化防止クイズ 】

最後に家庭でできる地球温暖化防止クイズをしました。班ごとに別れ、問題を解いていき、答え合わせをしました。
知っていることも多いとは思いますが、改めて勉強することによって、意識も高まると思います。
さすがに6校時目ということもあり、集中力が切れた生徒もいましたが、真剣に考えている生徒も見受けられました。

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平成23年度 第10回エコガク報告/広島市立美鈴が丘中学校

【 日 時 】
平成23年11月25日(金) 14:35~15:25
【 場 所 】
広島市立美鈴が丘中学校 多目的教室
【 対 象 】
1年生 100人

今回の巡回スクール・エコガクは、通常の学校や地域に出向いて行う環境の授業で、今年度10回目の開催です。
第10回エコガクは、広島市立美鈴が丘中学校1年生100人を対象に開催。
生徒の皆さんはとても熱心に授業に参加してくださいました。

会場の多目的教室

授業中の様子

授業開始前の様子
授業開始前、生徒のみなさんは各自教室に入ってきて、自発的にクラスごと整列し、授業開始時にはいつでも授業を受けられる状態で待ってくれていました。

最初に、
「テレビが伝える環境って何?
「テレビの仕事って何?」
という問いからスタートです。
「地球派宣言って知ってる?」という問いにはみんな手を挙げてくれて、中学生でも認知度の高さが伺えました。

■世界自然遺産 小笠原諸島

2011年6月に世界自然遺産に登録された、小笠原諸島。
今まで一度も陸続きになったことが無いことによって独自に進化してきた動植物の映像を交えながら紹介しました。
また、180年前、人が入植したことによって、外来種が侵入し、生態系が大きく変化しつつあること、また、世界遺産となったこの場所が抱える問題点について、お話しました。

 

小笠原の生態系についての資料

■地球の裏側を知ろう!!

小笠原諸島の話の途中には、小笠原取材時の撮影の裏側の映像をみてもらいました。
魚やイルカなど水の中にいる生き物をカメラマンがどうやって撮っているのか、生徒の皆さんは興味津々です。
そして、取材で実際に使用するカメラを使い、カメラ実演をしました。
カメラで生徒達を映し出すと、みんな手をふったり、大盛り上がりです。
また、授業開始前にひそかに教室後方に置いておいたぬいぐるみを映すとみんなどこにおいてあるのか探していました。
ここで、動物たちを撮影するときは、動物にとってこれ以上近づいてほしくない距離があるので、その距離を保ちながら撮影しているということもお話しました。

■地球温暖化について

地球温暖化の仕組みや今後地球温暖化が進むと地球がどうなっていくのかなど図を用いりながら説明しました。
「地球温暖化を説明できる人?」という質問にはたくさんの生徒が手を挙げ、はきはきと説明してくれました。
CO2は悪者ではなく、現在増えすぎている為、気温が上昇していることや、地球温暖化は人間の産業活動に伴って排出された温室効果ガスが主因となって引き起こされていることが学べたのではないでしょうか。

■家庭でできるCO2削クイズ

生徒達の様子
クイズの一例
地球温暖化について勉強した後は、家庭でできるCO2削減クイズを実施しました。
班ごとにわかれて、配られたプリントの絵を見ながら協力して問題を解いていきます。
答え合わせでは、どの班もほとんど正解していたようで日頃からエコについて関心の高さが伺えました。
今後CO2を増やさない為にも、このクイズを通して一人ひとり努力していく方法を知ることができたのではないでしょうか。

後日、今回の授業の感想文をいただきましたので一部抜粋しご紹介いたします

●地球温暖化では、今までCO2は必要ないと思っていたけどCO2も必要ということ、でもCO2がふえすぎてあつくなってやばいということ、これを知って自転車公共交通機関などを多く使おうと思いました。
●小笠原には本土にない独自の生態系が4800万年もの年月をかけて作り上げられていたということと、その自然がたった100年ほどで変わってしまいそうになっているという現実があるということもよく分かりました。
●地球温暖化の話がものすごくわかりやすく、また今から出来る事もみつける事ができて良かったです。
●小笠原の話を主に聞いているといろんな植物や生物がいてすごく美しいしまだということを知った。でも、反対に小笠原にとって悪い生き物という外来種もいることを知って人間が勝手に取り入れたのに悪いと思われるのはかわいそうだなとも思った。
●私達は今すぐにでも温暖化を防ぐために何をすべきかを考えてそれを実行しなくてはいけないと思います。

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