平成23年度 第10回エコガク報告/広島市立美鈴が丘中学校
- 【 日 時 】
- 平成23年11月25日(金) 14:35~15:25
- 【 場 所 】
- 広島市立美鈴が丘中学校 多目的教室
- 【 対 象 】
- 1年生 100人
今回の巡回スクール・エコガクは、通常の学校や地域に出向いて行う環境の授業で、今年度10回目の開催です。
第10回エコガクは、広島市立美鈴が丘中学校1年生100人を対象に開催。
生徒の皆さんはとても熱心に授業に参加してくださいました。
会場の多目的教室
授業中の様子
授業開始前の様子
授業開始前、生徒のみなさんは各自教室に入ってきて、自発的にクラスごと整列し、授業開始時にはいつでも授業を受けられる状態で待ってくれていました。
最初に、
「テレビが伝える環境って何?
「テレビの仕事って何?」
という問いからスタートです。
「地球派宣言って知ってる?」という問いにはみんな手を挙げてくれて、中学生でも認知度の高さが伺えました。
■世界自然遺産 小笠原諸島
2011年6月に世界自然遺産に登録された、小笠原諸島。
今まで一度も陸続きになったことが無いことによって独自に進化してきた動植物の映像を交えながら紹介しました。
また、180年前、人が入植したことによって、外来種が侵入し、生態系が大きく変化しつつあること、また、世界遺産となったこの場所が抱える問題点について、お話しました。
小笠原の生態系についての資料
■地球の裏側を知ろう!!
小笠原諸島の話の途中には、小笠原取材時の撮影の裏側の映像をみてもらいました。
魚やイルカなど水の中にいる生き物をカメラマンがどうやって撮っているのか、生徒の皆さんは興味津々です。
そして、取材で実際に使用するカメラを使い、カメラ実演をしました。
カメラで生徒達を映し出すと、みんな手をふったり、大盛り上がりです。
また、授業開始前にひそかに教室後方に置いておいたぬいぐるみを映すとみんなどこにおいてあるのか探していました。
ここで、動物たちを撮影するときは、動物にとってこれ以上近づいてほしくない距離があるので、その距離を保ちながら撮影しているということもお話しました。
■地球温暖化について
地球温暖化の仕組みや今後地球温暖化が進むと地球がどうなっていくのかなど図を用いりながら説明しました。
「地球温暖化を説明できる人?」という質問にはたくさんの生徒が手を挙げ、はきはきと説明してくれました。
CO2は悪者ではなく、現在増えすぎている為、気温が上昇していることや、地球温暖化は人間の産業活動に伴って排出された温室効果ガスが主因となって引き起こされていることが学べたのではないでしょうか。
■家庭でできるCO2削クイズ
生徒達の様子
クイズの一例
地球温暖化について勉強した後は、家庭でできるCO2削減クイズを実施しました。
班ごとにわかれて、配られたプリントの絵を見ながら協力して問題を解いていきます。
答え合わせでは、どの班もほとんど正解していたようで日頃からエコについて関心の高さが伺えました。
今後CO2を増やさない為にも、このクイズを通して一人ひとり努力していく方法を知ることができたのではないでしょうか。
後日、今回の授業の感想文をいただきましたので一部抜粋しご紹介いたします
●地球温暖化では、今までCO2は必要ないと思っていたけどCO2も必要ということ、でもCO2がふえすぎてあつくなってやばいということ、これを知って自転車公共交通機関などを多く使おうと思いました。
●小笠原には本土にない独自の生態系が4800万年もの年月をかけて作り上げられていたということと、その自然がたった100年ほどで変わってしまいそうになっているという現実があるということもよく分かりました。
●地球温暖化の話がものすごくわかりやすく、また今から出来る事もみつける事ができて良かったです。
●小笠原の話を主に聞いているといろんな植物や生物がいてすごく美しいしまだということを知った。でも、反対に小笠原にとって悪い生き物という外来種もいることを知って人間が勝手に取り入れたのに悪いと思われるのはかわいそうだなとも思った。
●私達は今すぐにでも温暖化を防ぐために何をすべきかを考えてそれを実行しなくてはいけないと思います。
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