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後輩をロープで吊り上げ放置 パワハラで懲戒処分 広島・呉市消防局

広島

広島県呉市消防局は後輩の男性職員をロープで吊り上げ放置するなどパワハラ行為を行った消防副士長の男性(41)らを懲戒処分にしたと発表しました。

呉市内の出張所に勤務していた消防副士長らは去年6月27日の訓練で、安全措置をとらず後輩職員をロープで約2メートル吊り上げてそのまま固定し、その場を離れるなどパワハラ行為を行いました。

去年7月にこの職員が精神的な不調を上司に訴えたことで発覚したということです。

その後の聞き取りで、消防副士長が過去数年にわたりこの職員を含む4人に暴力や暴言などのパワハラ行為を行っていたことも判明しました。

職員は精神疾患にかかり11月下旬に退職しています。

呉市消防局は26日、消防副士長を1カ月の停職、同様のパワハラ行為をするなどした消防士長の男性(31)を減給6カ月、係長職の男性(50)を戒告の懲戒処分にしました。

また管理監督者の副部長職の男性(59)、課長職の男性(60)、係長職の男性(54)を戒告、部長職の男性(57)、副部長職の男性(61)を厳重注意としました。

呉市の澤田信一消防長は「パワーハラスメントが発生したことは極めて遺憾。撲滅に徹底して取り組んでまいります」とコメントしています。