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選挙の「オンライン立ち会い」リハ 投票所減少の対策に 鳥取

社会

 鳥取県で、選挙時の投票の立ち会いをオンラインで行うリハーサルが報道陣に公開されました。6月の選挙での実施を目指していて、実際に行われた場合は全国初となります。

 投票の立ち会いをオンラインで行うリハーサルは、6月に町長選と町議選が行われる予定の智頭町で行われました。

 集会所に止められた車の中には投票箱や通信機器が積まれ、車内にいる投票立会人とモニター越しにおよそ10キロ離れた町役場にいるもう一人の投票立会人が投票の様子を見守ります。

 通常の投票作業の立ち会いのほか、投票済の有権者が投票券をなくしたと主張し再び投票を希望するトラブルや、通信が途絶えた場合の対応も行われました。

 選挙での投票立会人は、法律で投票所ごとに2人以上5人以下を確保することになっています。

 鳥取県の平井知事は、地方では立会人の確保ができず投票所の減少につながっているとして、オンラインで立ち会いができる仕組みの導入を目指しています。

 鳥取県ではピーク時の1996年の衆院議員選挙では県内で581カ所の投票所がありましたが、去年の統一地方選挙では359カ所と、200カ所以上投票所が減っています。