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ひきこもりの実態調査 当事者の8割が支援求めるも支援に繋がるのはわずか3割に

社会

 ひきこもりの人やその家族らへの実態調査で7割が福祉サービスなどの支援を受けられていないことが分かりました。

 NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」は、ひきこもりの人やその家族、合わせて500人ほどを対象に支援の状況についてアンケートを実施しました。

 その結果、全体の7割が福祉サービスなどの支援を受けていないと回答し、家族以外の人とのつながりがないのは4割に上ることが分かりました。

 ひきこもりの人145人だけに聞いた質問では、8割以上が支援が必要だと答えた一方、継続して支援を受けているのは3割に満たない実態も明らかになりました。

 福祉サービスを受けるためには医療機関への受診や障害認定が必要で、この「障害」という言葉への抵抗感から支援までたどり着けないといった声があったということです。

 NPOはひきこもりは誰にでも起こり得る問題だとして、障害認定がなくても支援につながるような法律の整備を求めています。