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中国電力と旭化成 蓄電池運用を共同開発 事業化も視野に

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太陽光や風力などの再生可能エネルギーを有効に使うため、中国電力は、蓄電池の運用を最適化するシステムを化学メーカーの旭化成と共同で開発すると発表しました。

再生可能エネルギーは、天候によって発電量が大きく変動します。
このため、発電量が需要を上回る時間帯には、太陽光や風力の発電を一時的に止める「出力制御」が行われてきました。

せっかく発電できる電気を使えないことが、再生可能エネルギー導入拡大の課題となっています。

中国電力は旭化成と共同で、こうした電気を活用するため、再生可能エネルギーの電気を一時的に蓄電池にため、需要の多い時間帯に放電する運用システムの開発に取り組みます。

共同開発するシステムでは、電力市場での取引による収益だけでなく、蓄電池の状態や劣化の進み方も同時に考慮します。

蓄電池は、使いすぎると寿命が短くなり、反対に使わなすぎると十分な価値を発揮できないということで、「どのタイミングで、どれだけ使うか」を最適化することが重要だということです。

旭化成は電池の劣化を診断・予測する技術を担当し、電池の状態や市場の需給状況を踏まえ、充放電の計画を立てるプログラムを開発することで、蓄電池を安全かつ効率的に運用することを目指すということです。

この運用システムは、中国電力が山口県下松市で建設を進めている「下松蓄電所」で検証される予定です。

中国電力は、2026年度から実証を始め、2028年度以降のシステム実装を予定しています。
将来的には、複数の蓄電所を束ねて一体的に運用する「アグリゲーション」と呼ばれる仕組みへの展開も視野に入れおり、再生可能エネルギーの活用拡大に貢献すると同時に、蓄電池事業を新たな収益の柱として育ていきたいとしています。