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インフルエンザ異例の早期流行 広島

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例年、12月ころから感染が広がるインフルエンザですが、県内ではことしすでに「注意報」が発表されています。なぜ今増えているのか専門家に聞きました。

県感染症・疾病管理センター 桑原正雄センター長「夏場に注意報を出すというのは今までにほとんどなかった。この注意報は非常に重く受け止めている」

9月の発表は記録が残る2005年以降で初めてです。

県は東広島市などで1週間に報告されたインフルエンザの患者数が注意報の基準となる10人を上回ったとし、先週、注意報を発表しました。

夏休みが終わったばかり…

広島市や東広島市では集団感染による学年閉鎖などが相次いでいます。

専門家は新型コロナの5類引き下げなどが関係していると指摘します。

県感染症・疾病管理センター 桑原正雄センター長「これまでコロナで動いてなかった人が動いた。(夏休みが明けて)学校が始まった。これまでコロナのためにインフルエンザにかかってなかった人がいて免疫を持っていなかった」

厚労省のまとめでは全国でも去年12月から流行の基準となる1人を上回っていて警戒が必要となっています。

桑原正雄センター長「インフルエンザは症状が出てから感染する。コロナは症状が出る前から感染する。症状が出ている人は注意して人に接しなければあまり広がらない」

県は、うがいや手洗いの対策や外出時のマスクの着用などを呼びかけています。