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西日本豪雨から4年 被災地の児童が“防災紙芝居” 坂町

広島防災・災害

西日本豪雨から6日で4年です。

16人が亡くなった坂町・小屋浦地区では地域の小学生が中心となり、災害を知らない子どもたちに紙芝居で教訓を伝えています。

午前9時ごろ小屋浦公園で行われた追悼集会には小屋浦小学校の全校児童71人が参加しました。

6年毛利陽平さん「変わり果てた小屋浦を見て、こんな災害が起こるなんてもう嫌だと思いました。僕の家の前には流れ着いたごみがたまり、避難することができませんでした」

100年以上前の水害碑が残る小屋浦公園も4年前の西日本豪雨で多くの家屋と共に土石流に巻き込まれました。

代表として言葉を述べた6年生の毛利陽平さんは小屋浦小学校の児童として追悼集会に参加するのは今年が最後です。

6年生 毛利陽平さん「下の学年とかにも防災のことを学んでもらって、いつまでも早めの避難をしましょうと言って、1人でも小屋浦の人の命が助かればいいと思います」

先輩の思いを胸に小屋浦小学校の後輩が災害の教訓を紙芝居で伝える活動を続けています。

防災紙芝居読みきかせ「…といったその時、今まで聞いたことのないような、音が聞こえたうわあ何の音!?急に電気が消えた」

4日、5年生は〝より多くの人に伝えたい〟という思いから小屋浦みみょう保育園を訪問し、園児たちに読み聞かせました。

河内優樹さん「災害の恐さが分かって欲しいという気持ちでやりました」

山本理央さん「(4年前の災害を)もう忘れているところがあっても、覚えていたり、印象が強いところもあるから、小さい子たちにもわかるように早く避難してほしいという気持ちで伝えました」

紙芝居のストーリーは5年生・8人の被災体験をもとに作られたもので、1階の床上まで水が押し寄せた様子など当時の状況を詳しく描写しています。

園児「どきどきした。雨が降ったところ」

先生「雨がいっぱい降ったらすぐ逃げようと思った人?」

半数以上の園児が手をあげました。

5年生の思いは当時1歳から2歳だった園児たちにも伝わったようです。

5年生 全員「今回のことを忘れないよう、教訓として残しそして伝えていきます」