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酒提供停止で売り上げ激減「苦しい」 広島

広島

県内に「まん延防止」が出されて2週間。飲食店などでは酒の提供ができない中、お酒を納品していた業者は売り上げが激減し頭を抱えています。

「かんぱ~い」こうした光景も今は見られなくなりました。

広島市の飲食店では酒の提供ができず、休業している店もあります。

西区の山中酒店では販売店としての営業はしていますが、店の酒をその場で楽しむ名物の「角打ち」は休業中です。

山中酒店 松木裕介さん「きょうはノンアルコールビールの空瓶が2本あったのを回収して帰るだけで納品は無しです」

店の売り上げのうち8割は飲食店へのお酒の販売。

まん延防止が県内に適用され、売り上げは激減しました。

松木裕介さん「アルコール扱うお店がほとんど休業してますので、もう行き先がない状態ですね」

店の倉庫には行き場を失った瓶や樽が眠ったままになっています。

松木裕介さん「今の僕の仕事?なんだろね。苦しいです、気持ち的につらいですよね」

9日に広島、山口、沖縄で適用されたまん延防止。21日からは東京や愛知など13都県が加えられ、25日以降さらに増える見込みです。

適用された地域では飲食店に営業時間の短縮が要請されていますが、酒の提供を全面的に停止しているのは広島のほかお隣の山口県など4県。

あとの自治体では条件付きで可能となっています。

松木裕介さん「単純に考えたらなんで広島はそこまで厳しいのかっていう思いもあることはあります。ですが、自治体に応じて医療資源の体制も違うのでいろんな考え方があってもしょうがないかなとは思いますね」

一方で、得意先の飲食店の関係者が感染するなど、第5波よりもコロナの存在が身近に迫っていることを実感しているといいます。

山中酒店 松木裕介さん「酒提供無しっていうかなり厳しいところから始まってますけども、そのおかげでこの程度に抑えられとるって思ったらさっき申し上げたコロナの足音が近づいてる中でこれは致し方ないかな。見通しは立たないですけど、算数のテストが終わるのを待つ感じでじっと耐えるみたいな気持ちですかね」