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“オミクロン感染者”が語る療養生活 広島

広島

実際にオミクロン株とみられる新型コロナウイルスに1月初めに感染した県内在住の男性。

自宅で過ごし「軽症」という扱いでしたが、10日間の療養生活は想像以上に厳しかったようです。

県内在住の20代男性「(自分は)若いので風邪ぐらいかなと思ってたんですけど、咳もかなり続いて正直想像以上にしんどかったです。正直軽症って言われたけどこれで軽症なのかなとは思いましたね」

新型コロナウイルスへの感染が判明した県内に住む20代男性。療養生活を終え、当時の厳しかった状況を振り返りました。

10月から11月にかけて感染が落ち着いていた広島県内。

しかし、年明けにかけて急に感染確認が増え始めていました。男性の体調に異変が起きたのはそんな今月の初めでした。

20代男性「朝は全然体調に問題はなかったんですけど、昼前ぐらいからちょっと咳が出始めて、夕方仕事を終えて自宅に帰った時に咳がちょっとひどくなってきて、夜9時ぐらいにちょっと体がだるいなと思って熱を測ったら38度5分あって、ちょっとこれはヤバいなコロナじゃないかなというところも一瞬頭をよぎったような感じです」

翌日、病院で抗原検査を受け「陽性」とでます。

偽陽性の可能性もあるため念のためPCR検査を受けると新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

発症から3日間は38度~39度の間での発熱、咳や鼻水の症状があったといいます。

その後、3日目で熱はなくなったといいますが、咳がひどくなり鼻水も続いていました。

この間、食事はほぼとれずプリンやヨーグルトなど口にできるものをなんとか食べるという状態だったといいます。

20代男性「咳と鼻水がずっと続いて、動いたりちょっと電話で話したりすると咳が止まらなくなるような状況だったので、せきこんだ延長線上で吐きそうになったりとか実際にもどしたことも何回かあった」

男性は会社員で年末年始は仕事をしていました。

県内の感染が収まっていたこともあり、ショッピングモールで買い物をしたほか、知人と2回会食し、年明けには帰省した実家で家族と食事をしたといいます。

20代男性「一緒にご飯食べた友人・家族も連絡して僕と接触した人たちも一通り連絡して現在の体調等を聞いたんですけども、誰も症状がある人がいなくて本当にどこから感染したのかわからないような状態です」

感染拡大で保健所の調査が遅れていることもありいまだどこから感染したか分からない状況だといいます。

保健所から連絡があったのは陽性判明から2日後。

ききとり調査の後、その日の夕方にパルスオキシメーターが自宅に届けられました。

男性はマンションでの1人暮らし。幸い食事は近くに住む両親がマンションの部屋の前に届けてくれました。

20代男性「熱がある2・3日はずっとしんどくて、ご飯も食べられないような状況が続いて熱が下がってから食べれるようになった。僕の場合、動くと咳が出るので料理作ったりするのもなかなか手の込んだものはできなかったんで、本当にお湯だけ沸かしてカップ麺にお湯を入れて作るというような簡単な食事を作って取っていた状況ですね」

判明から10日ほどたってようやく鼻水が出なくなり咳も落ち着いてきました。

保健所によると10日たてば他人にウイルスを感染させる恐れがないとされているため、症状が落ち着いたこともあり隔離期間は終わりました。

ただ、2週間たった今でも時々、咳が出るといいます。

20代男性「熱も高かったですし咳も結構出てたので、軽症といわれたけど本当にこれで軽症なのかなと感じた。前にコロナにかかった人に話を聞くと、何カ月後とかに急に味覚がなくなったとかといういう話を聞いたりするので、実際に自分もコロナにかかったので、いつ起きてもおかしくないのかなと思うのでそういったところは不安ですね」