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にぎわう宮島 背景に“じゃ割”も 広島

広島

広島県内の観光地に人の姿が戻りつつあります。その背景には先週から始まった「じゃ割」の影響もあるようです。

広島を代表する観光地のひとつ宮島。
県による新型コロナ集中対策が終わり、行動制限が解除されたこともあって、週末は家族連れなど多くの人が観光を楽しんでいました。

大阪からの観光客「久しぶりに旅行に来たんですごくワクワクしていいですね」
廿日市市からの観光客「ずっと我慢してたんでやっぱ出歩きたいなって。地元で宮島は近いんですけど、ちょっと遠出した感はありますね」

商店街には宮島ではおなじみだった食べ歩きをする観光客の姿も。
揚げもみじを販売する店では…。

紅葉堂 竹内佐和子さん「本当にきょうはフル回転で大変忙しくしています。ずっと長いお休みがあってさびしい休みばっかりだったんで、お客さんもたくさん来てもらって本当に久々に活気のある宮島でうれしいです」

商店街の入り口近くで営業を続ける人力車も観光客が戻ってきたことを実感していました。

えびす屋宮島 北川麻世社長「10月入ってからにぎわってますね、久々ですね。本当にコロナ以前と変わらなぐいらい(観光客が)来られている実感はあります」

観光客のほとんどは県内から。県外から訪れる人はまだ少ないということです。

えびす屋宮島 北川麻世社長「オンラインとかなかなか人と人とのつながりがなかった時期でしたから、人力車使ってお客さま対面で、おもてなしができたらなと思う」

にぎわいを取り戻しつつある観光地・宮島。
背景には広島県が始めた「ある支援策」の後押しもあります。
新型コロナの影響で落ち込んだ観光業を支援しようと15日に予約販売がスタートした「やっぱ広島じゃ割」。
広島県民が対象で、県内の宿泊施設を利用した場合、1人あたり1万円。旅行会社などのプランを利用した場合は1万5千円を上限に補助されます。
創業100年以上の老舗・錦水館でも「やっぱ広島じゃ割」のプランに厳島神社が見える部屋など5タイプの部屋を用意しました。

錦水館 志熊聡支配人「15日の朝9時から発売を始めまして、今回の広島じゃ割の1次については約2時間で完売しました」

電話が殺到したためスタッフを普段より多くして対応したということです。

錦水館 志熊聡支配人「お客さまがこれだけ増えて戻ってこられてうれしいっていうのと、やはりもしかしてまたなにかあったらどうしようっていう気持ちと本当に複雑ですね」

宮島では「やっぱ広島じゃ割」を使ったプランがすでに売り切れてしまったホテルもあるということです。