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東京五輪事前合宿 迫られる対応 広島

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東京オリンピックの開幕まで2か月を切りました。海外選手の事前合宿に向け現地と交流を続けてきた自治体は、新型コロナの影響で再検討を迫られています。

広島県北広島町は2016年、ドミニカ選手団の事前合宿を誘致しようと交渉を開始。約30年前から現地で野球学校を運営する広島カープが協力しました。
2018年、陸上と柔道の選手団受け入れが決定。柔道の選手が来日し、住民に練習を公開するなど交流を重ねてきました。

そこに訪れた、新型コロナの感染拡大。選手や町民の安全を優先すれば事前合宿の実施は難しいと、受け入れを断念する方針で調整を始めました。

北広島町生涯学習課 大成純一郎主任「この絆はなくなるものではないので、できることを続けていきたいと思います」

広島県内ではほかにも神石高原町で受け入れ予定だったパラグアイの男子ゴルフ選手が合宿を取りやめる方向です。

一方、県はメキシコ選手団の受け入れを目指しています。
最大で26競技の選手とスタッフ計約300人が10の市町で合宿をする想定です。
ほかにも、オリーブの産地という共通点で江田島市がギリシャ、広島市がベルギーとキューバ、福山・尾道・府中の3市がパラグアイを受け入れる予定です。
今後は感染状況やオリンピック開催をめぐる議論を注視しながら検討を続けることになります。