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コロナ禍で苦渋の決断 広島

広島

新型コロナウイルスの影響で苦渋の決断を迫られた企業があります。

ホテルニューヒロデン 佐々木亨総支配人「やはり47年間歴史を感じますね」

1974年に開業したホテルニューヒロデンは広島駅から近いことで、観光でもビジネスでも便利なホテルとして多くの人が訪れました。
しかし建物が耐震工事を迫られていたことに加え、新型コロナの影響でホテルの収益が前年と比べ約8割減になってしまったことから閉館を決断したということです。
47年の歴史を語るのに欠かせない出来事もあったといいます。
1982年にドラマ「西部警察」の撮影で石原軍団やスタッフがホテルに宿泊したということです。

ホテルニューヒロデン 佐々木亨総支配人「当時石原裕次郎さんや渡哲也さん総勢70名ぐらい、広島のファンの方が大勢ホテルの前にも集まったという風な話も残っています」

閉館後の建物などの活用についてはまだなにも決まっていないということです。

ホテルニューヒロデン 佐々木亨総支配人「従業員みんなで最後は有終の美をそれぞれが飾ってくれたらいいですし、私の方も私自身気持ちの中に最後まで有終の美を飾りたいなというふうな思いです」

従業員は全員解雇されることになっていて、今再就職先を探している最中だということです。

一方、呉市でも…
1995年に設立され、地ビールのコンテストに12年連続で入賞するなどビールを通じて呉市を盛り上げてきた海軍さんの麦酒館。

佐々木雅治支配人「お客さまに(ビールを)飲んでもらってお客さまの笑顔を見るっていうのが楽しみでした」

去年の年末から臨時休業を続けていましたが、再びオープンすることは叶わず、1月末での閉店が決まっています。
3年前の豪雨災害で来客数が激減。
それに加え設備の老朽化や新型コロナの影響でさらに売り上げが減ったことから苦渋の決断をしたとうことです。

佐々木雅治支配人「呉の活性化にあまりお力添えできずにこれで呉ビールの火が消えてしまいまして申し訳ないという気持ちでいっぱいです」

建物などは3月末までに呉市に返却され、それ以降の予定は決まっていないということです。