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コロナ打撃…再開見えぬ「運休」も 広島

広島

新型コロナウイルスの感染拡大で長引く自粛生活。生活の足にも大きな影響が出始めています。

26日夜の流川。人通りはまばらで以前はひっきりなしにタクシーが通っていましたが、数は少ないように感じます。ときおり走るタクシーの表示板には「空車」の文字が目立ちます。

タクシードライバー「(乗務日誌を見せながら)とにかく回数がものすごく減ってるんよ。こういうようにね。回数が。普通ならこのへん結構行くんよ。それが減ってるし」
タクシードライバー「もう観光はGOTOのころはちょっといましたけど、あれ以降はぜんぜん。お客さんはいないですね」

GOTOで回復の兆しを見せるも先月の感染拡大で観光業も大打撃。交通機関の需要は減少しまさに…「負のスパイラル」です。

対策をとるタクシー会社もー。
福助タクシー椿田亮三さん「この時間ですと3分の2以上は出ているんで、普段の3分の1もでていない」

ずらりと並ぶ運転手のいないタクシー。出勤する乗務員をおよそ3分の1して、国の補償も活用しながら、給与の大幅減少を防いでいるといいます。

また利用客の減少から、営業方法にも変化がー。
福助タクシー椿田亮三さん「うちの会社でもまだ無線があるのでどうにかやっていますけど 流しは普段の5分の1も取れない」
市内を巡回して客を探す「流し」では利用客を見込めないため、連絡を受けて向かう、無線配車メインに変えました。来月の半ばまでこの対応を続けますが先は見えていません。

中区のバスセンター。高速バスの乗り場にお客さんはほとんどいません。広島と福山を結ぶ「ローズライナー」は、コロナ前に比べて乗客数は大幅に減少。
県東部などを結ぶ高速バスは29日から運休することに決めました。再開時期は決まっていません。福山市までJRの在来線を利用すると途中で乗り換えもあり2時間以上かかることも。

福山に向かう男性「だめですね困りますね」
広島に向かう人「ちょっと不便です JRの乗り換えは待ち時間あるし、バスはそのまま止まらずに行くので、そういうところ困ります」

広島市内のバス会社も先週から、市の中心部と北部を結ぶ路線バスを減便。
私たちの生活の足にも広がる新型コロナの影響。存続をかけて模索は続きます。