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コロナで悲鳴 呉市の飲食店 広島

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多くの飲食店や居酒屋が集まる呉市の繁華街。歩く人はまばら。店の灯りだけが目立ちます。徐々に戻りつつあった客足は再び遠ざかりました。


居酒屋店主「(クラスターに)なる前はそこそこ(人通りは)あった。なってからはぴたっと止まった。だから夜は早めに閉める」


タクシーも空車が並んでいます。


タクシー運転手「飲食店が休むところが多いでしょう。お客さんが行くところがないんだろうね」


呉市内でおよそ50年続く居酒屋では予約のキャンセルが相次いでいるといいます。


鳥平 浜井俊行店主「今週末も2~3件入っていたけどゼロになった。GoToトラベルキャンペーンがあって期待していた矢先でちょっとショックが大きい」


山口和政記者リポート「お店の入り口には消毒液のほか、衛生基準を満たした特殊なタオルを設置することで感染予防に努めています」


国の衛生基準を満たしたタオルの用意や窓を開けて換気するなど感染対策を徹底して営業を続けています。


鳥平 浜井俊行店主「できることをやっていくしかない。いつまで体力がもつかというところ」


多幸膳 橘信宏店長「台風が来たらこんな感じ。台風はすぐすぎるけどね。コロナはなかなか過ぎないから困っています」


昼の時間帯は多くの人で賑わうはずだというこちらの店。客足は半分ほどに落ち込んだといいます。


多幸膳 橘信宏店長「風評被害もあると思います。(飲食店でクラスターという)その言葉を聞いたらみんな想像する、そのイメージが独り歩きして噂で広まっていく」


ほかの店でもー


山乃家 柴村清代社長「(クラスター発生から)お客さんがバタッといなくなった。呉市全部の店が疑われる」


多くの飲食店から聞こえてくる悲痛な声。
呉市の飲食店組合が市へ要望書を提出しました。


呉飲食組合 井口秀一組合長「飲食店がクラスターと思われているから、飲食店がクラスターではないですよと早く誤解を解いていただきたい」


呉市では風評被害の発生を防ぐため、今後は業種を特定せず「店舗等」として発表するということです。