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過去に大損害 ナシ農園の不安 台風10号に備え 広島

広島防災・災害

広島も一時、強風域に入った台風9号。広島市中区では3日早朝、最大瞬間風速23.7メートルを観測しました。
新幹線は広島・博多間で始発からしばらく運転を見合わせ。宮島フェリーも強風のため午前9時ごろまで欠航しました。

台風去って、また台風…。「特別警報級」まで発達すると予測されている10号が近づいています。

廿日市市の農園では強風からナシを守るためのネットが張られました。この農園では、2004年の台風で3千個ほどのナシが地面に落ち500万円もの被害が出たといいます。自然の脅威を前に農家の不安はぬぐえません。
小西果樹園の小西且眞さん「(台風9号でも)ナシが落ちたので直撃となるとどうしようもないもどかしさがありますね」

一方、三次市内の農家では台風の接近を前に米の収穫に追われています。7月の日照不足と長雨を乗り越えて実った黄金色のコシヒカリ。1日ごろから、いつもの1.5倍の面積を刈り取っています。
農事組合法人 神杉農産組合の戸田博敬組合長「台風も来ているので優先的に刈り取りをしています。(9号は)風だけで済みそうだが、次の10号がどのようになるのか心配」

気象庁は、週末までに台風への備えを終わらせるよう呼び掛けています。