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感染発覚で「店名公表」休業のバーが再出発 広島

広島

福山市にある、とあるバー。いつもと変わらない開店前ですが・・・。

「応援してくれる人たちのおかげで営業再開も決意できましたし、頑張っていこうと思っています」

福山市伏見町にあるバー「THE ROSE」。この日、2週間ぶりに営業を再開しました。


休業のきっかけは福山市で先月14日に新型コロナウイルス感染が確認された男性でした。発熱した日から検査で陽性が確認されるまでの間にこの店で行われたイベントに参加していたことが分かったのです。「THE ROSE」の池田マネージャーは「出てほしくなかったがこればかりはしかたない出たことで増えないでくれと考えていた」と振り返ります。


イベントの参加者では最初の男性を入れて3人の感染が明らかに。他の場所での感染者も併せるとつながりが7人となったことなどから、「クラスターの発生」とされました。イベントの参加者は男性が参加した初日で100人を超えていて、全員が検査の対象となりました。


そんな中、店は「店名の公表」に踏み切りました。「批判を受けることは考えていたが、それでも感染予防を考えて店名を公表する形になりました。感染経路を知っていただくことが一番の予防になると思った」
あくまでクラスターの一部でしたが、批判もあったといいます。「噂が噂をよんで違う方向の伝わり方をしていた」


当時もマスクの着用やアルコール消毒など感染予防対策をしていました。しかし「イベントで入場規制をできなかったこと」や「検温も参加者に任せていたこと」などおろそかになっていた部分もあったといいます。
営業再開に向けて対策を行いました。お客さんに健康状態や連絡先の記入を徹底すること。新たにパーティションを設置。来店時には検温とマスクの着用を義務付け、ない場合には来店を断るか買ってもらうことにしました。


「お客さん自身もどこでなるか分からないので少しでも体調におかしい部分があると思ったら、当店だけでなくあまり人と接しないでほしいと思っています。飲食店に限らずコンビニに行っただけでそこで感染するということも可能性としては考えれるのでコロナ対策をおろそかにすることはなく営業ができればなと思っています」