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県の移動自粛が解除 観光地は「複雑」 広島

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広島県が要請していた首都圏や北海道などへの不要不急の移動自粛が、19日解除されました。観光客が戻ることを期待する一方で、感染拡大を心配する声も聞かれます。

JR広島駅では、新幹線で出張先へ向かうサラリーマンや他県から広島に帰省する客の姿が見られました。

県は自粛要請を解除する一方で、移動先の感染状況を確認し感染リスクが高い施設の利用を控えるよう呼び掛けています。

一方、観光地の中にはこの日にあわせて再開するところも。

尾道市でレンタサイクルを行う「しまなみジャパン」。新型コロナの影響で4月14日から貸し出しをやめていましたが、移動自粛要請の解除に合わせて再開しました。

貸し出し用の自転車はハンドルやサドルを毎回消毒し、利用者にはマスクの着用や三密を防ぐように呼びかけています。

しまなみジャパン山本淳事務局長は「県外それから首都圏関西が自由になりました。安全で安心してお貸しできる対策をしっかりとっていますので、どうぞ安心して来ていただければ」と話します。

レンタサイクルを利用する人の多くは首都圏や関西圏からの観光客。移動自粛の解除で利用者が戻ることを期待しつつも心境は複雑なようで…。

尾道観光協会樋本健二事務局長は「首都圏からというのは来ていただきたいのは来ていただきたいんですよ。ですがやはり心配」と話します。

また、新幹線は通常ダイヤに戻っていますが、広島空港を発着する飛行機は減便したままで、遠方の観光客が訪れるのはまだ先と見ています。

樋本事務局長は「まずはこの近辺関西方面、あとは首都圏という感じで広がっていけばいいかなと思いますけどね」と話します。

移動自粛が解除されたとはいえ観光地に活気が戻るのはまだ先のようです。