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自粛解除後も葛藤続く商店街 広島市

広島

緊急事態宣言が解除され街ににぎわいが戻りつつありますが、商店街では現在も今後の見通しが立たない状況が続いています。

にぎわいが戻ってきたように見える広島市の本通商店街。
広島本通商店街振興組合・渡邊敏明事務局長「一時閉店していた店がありましたが、きょう見たところではほとんど開いてますね。開店時刻を少し遅くしているところもありますけどね」

本通商店街に加盟している店舗はおよそ200軒。
婦人服店の店主は・・・「まだまだ油断はできない。元通りになるとは考えにくいので自重してやっていきたい」

現在でも多くの人が集まるようなセールやイベントはストップしたままです。
例年だと3月から9月にかけて実施するカープの入場券プレゼント。買い物をしてレシートを貼り付けて応募するものです。印刷したチラシは5万枚。役目を果たせず事務所の隅で眠ったまま。このあと廃棄するそうです。
仮に入場券の販売が再開されたとしてもこの企画を行うかどうかは微妙だといいます。集客に直接結びつくイベントの実施には抵抗があるからです。

広島本通商店街振興組合・渡邊敏明事務局長「販売促進の一環としてやっているわけですけど、販売促進を前面に出すのは見極め切れない」

客足が遠のいた商店街・・・。商店街連合会では店舗を支援しようと無料で商品券を発行しました。希望があった店舗に渡し、買い物客に販売します。
広島本通商店街振興組合・渡邊敏明事務局長「(状況が)回復した時にまた来てくださいという形でやっていこうかなと。お客さま方の健康というものを守っていくため一緒に協力していきたい」

ある店舗からは空気が通りやすいようにアーケードの屋根を開放してみてはという提案がありました。
再び活気を取り戻したい。しかし商店街では大きなイベントなどができないという葛藤を抱えた日々が今も続いています。