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広島県で初のクラスター発生 三次市で23人の感染確認

広島

県内で11日に新たに26人の新型コロナウイルス感染者が確認されました。このうち23人は三次市で確認されており、県はいわゆる「クラスター」の発生としています。

湯崎知事は12日未明の会見で「本県で初めて確認される患者クラスターの発生であると認識しています」と述べました。感染が確認されたのは三次市の22人と居住地非公表1人のあわせて23人です。
このうち17人は通所介護施設「水明園」の利用者で、この施設は9日に感染が確認された80代の女性も利用していました。残る6人は80代の女性の自宅で介護サービスをした介護員やその親族らです。県は県内初のクラスター=感染者集団の発生として、国の対策班の派遣を要請する方針です。また介護施設の利用者など、さらに200人以上のPCR検査を進めるとしました。これまでに確認された県内の感染者は56人となっています。

クラスターが発生した三次市では不安の声も聞かれました。三次市民は「きのうテレビ見て速報が
出てビックリした。ついにここまできたかと思って」「うちも年寄りがいるのですごく心配」などと話していました。利用者から多くの感染者が出た三次市の水明園ではデイサービスの利用が中止されており、担当者が県や三次市との連絡に追われているということでした。三次市では高齢者向け介護サービスが崩壊しないよう県と連携して対策を徹底するほか、16日から予定していた小中学校の休校をあすからに繰り上げることを決めています。