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広島発の抗菌薬が品薄状態 ”偽物”も登場し困惑

広島

新型コロナウィルスの感染拡大で広島で開発された抗菌剤が品薄状態になっています。
そんな中、ある問題も発生し担当者は頭を悩ませています。

棚に残るわずかな在庫。
広島市西区にあるキャンパスメディコでは
今年に入ってから「イータック」を使った商品の品薄状態が続いています。

「イータック」は広島大学の二川教授らが商品化した抗菌剤の一種で、
約10年前に特許を取得、
大学のベンチャー企業であるこの会社が商標を管理しています。

大手製薬会社が抗菌スプレーなどを販売しているほか、
成分を含ませた赤ちゃん用の衣服などが登場するなど幅広い場所で活躍しています。

しかし、今年は、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、約2年分の注文が来ているということです。

販売するメーカでは委託先の工場を増やして
商品不足解消をはかっていますがそんな中ある問題が起きています。

キャンパスメディコによるとネット上に
「イータック」配合とうたった知らない商品が出回っているとというのです。

商品の紹介欄には特許の番号が無許可で記載されていました。

また本物には小文字が含まれている「イータック」のロゴがすべて大文字で書いてあります。
キャンパスメディコではホームページなどで偽物を買わないように呼びかけたほか
偽物の販売元に販売をやめるよう、
17日通知書を送りましたが、今のところ返答はないということです。