イギリスの覆面アーティスト「バンクシー」がロンドンの裁判所の壁に新作を描きました。親パレスチナ派のデモ参加者の逮捕を示唆しているとの見方もあります。
小づちを振り上げる裁判官。その先には血のようなものが付いたプラカードを持ち、倒れこむ人が描かれています。
バンクシーが8日、インスタグラムに「イギリス王立裁判所」のキャプションを添えて投稿した画像です。
絵を見に来た男性
「これは最近の親パレスチナ派の逮捕に対する批判だと思います。プラカードに何かを書いているというだけで逮捕され、テロリスト扱いされることもあるのです」
見物に来た人
「夕方にインターネットを見たら、囲いが外され自由に見られるということで来ました。抗議活動について何かを語っていると思います。今、世の中で起きている多くのことと重なるように感じます」
ロンドンでは6日に、イギリスを拠点とする親パレスチナ団体「パレスチナアクション」の活動を禁じる政府の決定に抗議するデモが行われ、参加者約900人が逮捕されています。
イギリスのスカイニュースは壁画について、デモ参加者の逮捕を示唆するものだと指摘しています。