石破総理、WTO事務局長と協力確認 トランプ関税で

政治

 トランプ関税を巡り石破総理大臣はWTO(世界貿易機関)のオコンジョ事務局長と面会し、多角的貿易体制の維持や強化に向けた協力を確認しました。

石破総理大臣
「WTOの創設から30年の節目の年になりました。事務局長の強力なリーダーシップで多角的貿易体制の維持に尽力されておられることに心より敬意を表する次第であります」

 石破総理は冒頭、トランプ関税を念頭に「国際貿易を巡る緊張が急速に高まるなか、WTOを中核とする貿易体制は一層重要になっている」と強調しました。

 オコンジョ事務局長は「貿易を巡り非常に困難な課題がある」としたうえで、「日本はWTOに対する強力なサポーターだ」と日本の役割に期待を寄せました。

 同席者によりますと、オコンジョ事務局長は「現在でも貿易の7割以上がWTOの基本原則に則って行われている」と述べ、利益を守るために加盟国は引き続き団結すべきとの考えを伝えたということです。

 オコンジョ事務局長は外務省賓客として来日し、岩屋外務大臣や加藤財務大臣らとも会談を予定しています。