♠ Episode35 ｢歯がゆい女｣

専門学校を卒業し、レストランのキッチンスタッフとして働く明花(松谷)。実家は食堂を経営しているが、スタイリッシュな仕事がしたいと、現在の仕事に就いた。
両親譲りの食べっぷりに、同僚のリナ(楓子)も目を見張るばかり。明花が作ったスイーツを2人で楽しく食べていると、チーフシェフの仲村(さいねい)がやってきた。
「砂糖に頼り過ぎだな。55点。」
仲村の厳しい評価に、明花の歯がうずき始める。だが明花は頑なに歯医者に行こうとはしない。幼い頃に受けた雑な治療がトラウマになっていたのだった。歯磨きはしているので、精神的なことで時々歯がうずく明花は、精神的に支えてくれる彼氏でもできたら解消できるとあっけらかんとしていた。
ある日、レストランでは新しいキャンペーンに伴い、新作スイーツを製作する案が浮上する。その大役を任されたのは、仲村と明花だった。実は、仲村のパートナーに明花を薦めていたのは、誰あろう仲村だった。
それから、明花と仲村は新作スイーツの創作で一緒の時間を過ごすことが増えた。家まで送ってもらう仲村に気を使い、ちょっと家に寄っていかないかと誘うが、仲村はストイックに仕事に向き合いお断りするなど、その真摯な姿に明花の心が揺らいでいく。
しかし、仕事を通じ、お互いの距離が縮まる中、仲村は初めて明花の家に上がることに。異性として意識する明花。ドキドキが止まらないが、仲村はそんな素振りも見せず、新作スイーツへの想いを熱く語る。その姿勢に、更に心惹かれる明花は、ふとした瞬間ひらめく。(牡蠣を使ったスイーツは面白いかも！) すぐにでも試してみたい、でも、この雰囲気は壊したくない･･･。

レストランのキッチンスタッフとして働く明花(松谷)は、先輩の仲村(さいねい)と新作スイーツを制作することに。次第に仲村に惹かれる明花は、ふとした瞬間、牡蠣を使ったスイーツは面白いとひらめく。すぐにでも試してみたい、でも、仲村とのいい雰囲気は壊したくない･･･。

>>B：新しいアイデアを発表

｢生牡蠣の食感を活かしたスイーツはどうですか？｣突然の発表に驚く仲村。善は急げと、明花は仲村の手を取ってレストランへ。思い立った2人は夜な夜なスイーツ作りを再開した。そしてできた試作品に喜ぶ2人。すると仲村はおもむろに明花にキスをした。
牡蠣スイーツにレストランスタッフも納得の表情を見せる一方、明花はとうとう歯の治療をする決心をしていた。その担当医は、開業医を父に持つ竹腰俊一(丸石)。今風のチャラ男からは、親知らずを4本抜かなければいけないと宣告される。
それから明花と仲村は体の関係に。正式に付き合っているわけではない曖昧な関係。一方の竹腰は、抜歯のご褒美で明花にブランドバックをプレゼント。更には高級車に乗せ夜景デートへ。そこで竹腰は明花にキスをして付き合ってほしいと告白される。明花は流れに任せてOKしてしまった。
後日、仲村に｢彼氏ができたので関係を終わりたい。｣とメールした所、即座に会いたいと返信が。改めて2人はデートをしたが、やはり明花は煮え切らない。そこで明花が下した決断は･･･。

明花(松谷)との関係を続けたい仲村(さいねい)。しかし明花は、歯科医の竹腰(丸石)と付き合うことになったため、決断をしなければならなかった･･･。

>>B：遊びでもいいかと二股を持ちかける

｢私、彼氏ができたので、遊び友達でいいですか？｣
明花の告白に仲村は、今は仕事が一番で元々付き合おうとは言えなかったと話し、遊びの関係を続けることとなった。
 
レストランではスイーツフェア第2弾の計画が発表されたが、今回は仲村のみで明花の名前はなかった。アイデアは良かったが経費がかさみすぎたという。イライラした明花は例によって歯がうずき始め、仲村に抱えられ竹腰歯科へ行くことに。しかし夜遅いため歯科医院の中は無反応。結局仲村は夜通し明花を看病することになった。
 
翌日、改めて竹腰に診察してもらったが、そこへ乗り込んできたのは怒り狂った若い女。竹腰に遊ばれていたという。そう、明花も竹腰に遊ばれていたのだ。一方の仲村はオーナーと衝突しレストランをやめ姿を消した。それでも歯の治療は続けないといけない明花。懲りずに明花にアタックしようとする竹腰をよそに、明花は仲村への思いを胸にしまうことができなかった。
 
数年後－
明花はパティシエになり、小さなスイーツショップをオープンさせた。そこへフラリと現れたのは仲村。フランスで店をオープンし、腕利きのパティシエを探しているという。仲村は、明花を迎えに来たのだった。2人の甘い時間が、今度こそ始まろうとしていた。

明花(松谷)との関係を続けたい仲村(さいねい)。しかし明花は、歯科医の竹腰(丸石)と付き合うことになったため、決断をしなければならなかった･･･。

>>A：きっぱりと別れを告げる

「この関係を終わりにして下さい。」
明花は別れを告げたが、仲村はこれからも頑張るためにこの関係を続けてほしいと懇願。仲村の真剣な眼差しに、明花はしぶしぶ継続することにした。 仲村との関係を竹腰には正直に告げないまま、明花は二股生活を送る。ある日、明花の母から、お父さんが倒れたと連絡が入る。実家の食堂をこれからどう運営していくか、結論は出ない。
そんな話を友人のリナ（楓子）に相談すると、すでに答えが出ているという。明花は、仲村から連絡があったほうが嬉しそうな顔をしている。それが全てだ、と。
明花は意を決して、仲村に正式に告白し、付き合ってほしいと告げる。仲村も、優柔不断な態度を詫び、明花と付き合うことに承諾した。すると明花は間髪入れずに「お店辞めて下さい！」と仲村に迫る。
 
数年後ー
明花の実家の食堂の厨房に立っていたのは、仲村だった。明花は仲村と結婚し、食堂を継いでいた。