♠ Episode34 ｢挟まれる男｣

大学生の康生(河原翔太)には､付き合って3ヶ月の彼女･記久子(沖優美佳)がいる。
ある日､記久子の自宅に招かれた康生は､母･久美(mako)に挨拶をする。久美は気さくでテンションも高く､康生もほっと一安心。
記久子の父親は単身赴任中のため､自宅には庭の手入れをする庭師･横尾(さいねい)の姿もあった。和やかな午後のひととき･･･。
絵が得意な康生に対し久美は「絵の描き方を教えてほしい。」と懇願。康生も､記久子の家に定期的に行くことができると快諾する。
それからというもの､記久子の家で過ごす時間が増えていった康生。しかし､久美の様子が少しづつ変化していく。
「こうちゃ～ん､これよかったら食べて～。」
おみやげで貰ったケーキ。その中にはなぜかアクセサリーが入っていた･･･。
後日､絵画レッスンのあと､再び久美から渡される袋。その中には高価な洋服などがいくつか入っていた。困惑する康生。
久美の勢いはとどまることを知らず､レッスンのたびに御礼の品が渡されるように。高価なアクセサリー･デジタルガジェット･ギフトカード･･･。
記久子には内緒にしておいてという久美の意図が全く理解できない康生。これはおかしい､このままじゃまずい。ここで康生が取った行動は･･･？

記久子（沖）の母・久美（mako）から高額なプレゼントをもらい、困惑した康生（河原）が取った行動は・・・？

>>A：記久子に相談する

記久子に思い切って相談した康生。
しかし、「久美は息子が欲しかったから嬉しいのでは」と、記久子は特に気にする様子もない。
それから久美のプレゼント攻撃は一段落したかに見えたが、特に用事もないのに電話がかかってくるなど、久美の様子が理解できない。
久美は、康生と会話を弾ませようと、ピカソの本を片手にさも興味がありそうな会話を繰り返し、康生も次第に心を許すようになる。
ある日、記久子とのボウリングデートに、なぜか同伴する久美。
ボウリング代・アイス代など久美が2人の面倒を見て、記久子的にはラッキー感満載。
しかし、康生と記久子、2人の時間は次第に減っていった。
久美へのレッスンの日々は続くが、康生にある驚きの出来事が起こる。
気がつけば康生の横には久美の姿。舐め回すように体を見られ、手を握られた康生。思わずお手洗いに駆け込んでしまう。
「なんだったんだ、今のは・・・。」
たまらず記久子に相談するが、ボディタッチが好きなだけだと、再び相手にもされない。
逆に、来週単身赴任の父親が帰ってくるので、一緒にご飯でもと誘われる。
お母さんにあんなことされたけど、ここで断るのも・・・。悩んだ康生は？

記久子(沖)の父親が単身赴任で帰ってくるので､一緒にご飯でもと誘われた康生(河原)。 母・久美(mako)に手を握られたけど､ここで断るのも･･･。悩んだ康生は？

>>A：お呼ばれする

「うん､じゃあお邪魔するよ。」
康生は意を決して記久子の父に会うことにした。
 
そして翌週､記久子の家で4人で食事をすることになった康生。
父・貴文(深海)とも打ち解けあい､一家団欒の時間が流れていく。その夜､康生は記久子の家に泊まっていくことに。
さすがに記久子の部屋で一緒にというわけにもいかず､康生は一人ソファーで就寝する。
真夜中､康生が寝ているもとへ女性の影が。ウトウトしていた康生はキスをするが､一瞬にして我に返る。
記久子だと思っていた女性は､母・久美だった。怖くて声を出せない康生､体を触る久美。
その時､部屋の明かりがつき､記久子が呆然と立ちすくんでいた。
「何してるの？信じられない！出ていって！」
康生は､怒りに満ち溢れた記久子に追い出されてしまった。
誤解をときたい康生は､久美になんとかしてほしいと懇願する。
久美は､「あたしとも付き合ってくれたら記久子に本当のことを話してあげる。」と悪魔の契約を持ちかける。
悩んだ末､康生は久美の要求を飲み､記久子への疑惑も晴れたが､その先に待っていたのは底知れぬ快楽だった。
 
ホテルで合流した久美と康生。
するとそこには､庭師・横尾(さいねい)の姿が･･･。横尾もまた､久美の魔性に惹き寄せられていたのだった。

記久子(沖)の父親が単身赴任で帰ってくるので、一緒にご飯でもと誘われた康生(河原)。母・久美(mako)に手を握られた微妙な状況もあり、康生がこの選択を選んでいたら･･･。

>>B：嘘をついて断る

「その日、バイトで絶対休めないんだよね。」
康生の嘘に、記久子は納得できず、2人の仲はギクシャクしていった。
康生は記久子を映画に誘うが、記久子は熱が出たとドタキャンし、代わって母・久美がやって来ることに。
久美と過ごす時間は康生にとっても有意義で、ボディタッチされたことも、ただ人懐っこいだけだったと理解するようになった。
その後も、記久子との距離は縮まらず、その悩みを久美に相談する康生。久美は、康生のストレスを発散させようと思いっきり遊ばせ、2人は夜にバーへ行き勢いよく飲み始める。
ウトウトする康生をタクシーに乗せた久美はホテルに連れ込む。
2人はついに、一線を越えてしまう。
一方の記久子は、庭師の横尾(さいねい)となにやらいい感じ。
その現場を目撃した康生は記久子を問いただすが、記久子は横尾のことを好きになってしまったと告白する。
久美は久美で、離婚しそうだと康生に告白し、2人の関係は泥沼に･･･。
しかし、この流れには、女たちの恐ろしい策略があった。
「作戦成功！」久美・記久子ともにそれぞれのパートナーとうまくいっていないことを相談した2人は、お互いのパートナーを代えることを計画していたのだった。
「完璧な恋愛ハメ技って感じ！」してやったりの2人をよそに、この事実を何も知らないのは、康生だけだった。