♠ Episode28｢自由を求める女｣

ゆかり(松村有香)は､高校時代から付き合っていた圭佑と結婚したが､専業主婦で刺激のない毎日にうんざりしていた｡
習い事を始めようと､とりあえず料理教室に通うことに｡
そこの講師・大内(さいねい)はイタリアかぶれの情熱的な指導を繰り広げていた｡
ゆかりは少しずつ惹かれていき､教室外でも大内と合うようになっていた｡
そして､ベッドの上で情熱的なアモーレを交わすことになる｡

不倫ー

一線を越えたゆかりは､もう何物にも縛られたくないと､圭佑と離婚することにした｡
ある日､料理教室終了後､大内からイタリアへの転勤話を告白された｡
一緒に来てほしいと誘われたゆかりだったが､まだ自由を楽しみたいと断った｡
それからは､フィットネスジムに勤務するようになる､そこにやってくるセレブ風な男性客と次々とカラダの関係を重ねていくようになった｡
「都合のいいセフレは増えたけど､寂しさも感じる｡果たしてこれが自由なのか・・・？」
その時､ジムに新会員の男がやってきた｡
大内似の真田(さいねい)だ｡例によって店外で会うゆかりと真田｡
彼の包容力に､ゆかりはまたしても惹かれていった､その時｡
「ゆかりちゃんは､付き合っている人とかいるの？」
突然の質問に､ゆかりは選択を迫られる｡

自身が勤めるジムの新会員･真田(さいねい)の包容力に惹かれるゆかり(松村)｡2人きりのある夜､ ｢ゆかりちゃんは､付き合っている人とかいるの？｣ 突然の質問に､ゆかりは選択を迫られる｡

>>A:｢付き合っている人がいるって言ったら､どうします？｣と他の男性との付き合いを濁す｡

すると真田は
｢いいんじゃない！恋人がいる女性を口説くのはルール違反かい？｣
ゆかりの魅力が男を惑わすと､真田も巧みに口説き､2人はその夜1つになった｡

それからも2人は逢瀬を重ね､ある日温泉旅館へデートすることになる｡
｢真田さんって､足湯みたい･･･｡｣
すっかりのぼせ上がるゆかり｡
しかし､真田のボストンバックから､1枚の絵を見つけてしまった｡
｢ぱぱ､おしごとがんばってね｡はるか｣
真田の娘(いと)が描いた家族の絵に動揺するゆかり｡
真田は､不倫だったと告白した｡
ゆかりは､自らの恋愛事情は全て話したのに相手は何も言ってくれなかったこと､相手が不倫をしていたこと､2つのショックを受ける｡

そんなゆかりの目の前に､ある日､あの男が現れた｡
ゆかりをイタリアに誘って断られた料理教室講師･大内(さいねい)だった｡

自由の扉を開き､情熱的に愛してくれる大内｡
不倫だと分かっていても関係を続けたいという真田｡
ゆかりは大きな岐路に立たされる･･･｡

ゆかりの自由の扉を開き､情熱的に愛してくれる大内。
不倫だと分かっていても関係を続けたいという真田。
ゆかりは大きな岐路に立たされる・・・。

B：真田に別れを告げ､大内と再び付き合う

ゆかりは､大内と付き合う決意を告げたが､真田は納得しない。
「妻と離婚するから､ゆかりちゃんとは別れたくない！」
ゆかりは､奥さんとの離婚話に同席させてほしいと､条件をつけた。
後日､真田の妻・志保(成瀬)同席のもと､離婚が成立した。
そして､ゆかりと真田は2人だけの結婚式を静かに挙げた。

数年後－
ゆかりは以前と違い､結婚に対しても冷めることなく､真田のことを思うようになっていた。
しかし真田は､ゆかりに対してそっけない態度を取り続ける。

もしかして､また不倫しているのでは・・・？
訝しげに思ったゆかりは､真田の後をつけるが､子供との面会日で拍子抜けする。
しかし､このままでは終わらなかった。
ゆかりはGPSを購入し､真田のカバンにそっと忍ばせた。
真田の動きを監視するゆかりは､真田が会社の後輩女子とたまたま2人きりになった瞬間に飛び出し､浮気だと言いがかりをつける。
呆れ果てる真田。

ゆかりは寂しさを埋めるため､出会い系で知り合った若い男と一線を越えていた。
そこに飛び込んできたのは､逆にGPSを仕掛けた真田だった。
決定的瞬間と共に終わりを告げた夫婦関係。

ゆかりが手にしたのは､孤独という名の自由だった。

ゆかりの自由の扉を開き､情熱的に愛してくれる大内｡
不倫だと分かっていても関係を続けたいという真田｡
ゆかりは大きな岐路に立たされる・・・｡

A：不倫と分かっていても真田との関係を続ける

笑顔で不倫を承諾したゆかり｡
真田は､妻の存在は大事だとしながらも､嫌われたくない一心でゆかりとの関係を継続していく｡
ゆかりも先のことは考えず､今その瞬間を楽しむことが自由だと思い始めていた｡

色々と思い悩むゆかりだが､遂に急性胃腸炎で寝込んでしまう｡
真田に連絡するもスルー｡
一方､大内は3日間つきっきりで看病にあたってくれた｡
大内の優しさに改めて気がついたゆかりは､真田に対し決別を告げた｡

1年後－

自由を求めてさまよっていたゆかりは､本当の愛を大内に見出し､2人は結婚した｡
しかし､やがて生活もマンネリ化し､不自由さにストレスを感じ始め､再び自由を求めることとなる｡
その相手は・・・真田だった｡
｢お互い結婚している方が､前より気が楽だね｡｣
W不倫の夜は､静かに更けていった｡