♠ Episode16｢ストイックな男｣

テレビ局に勤める吉村｡彼には夢がある｡
｢俺の夢は芸人になること｡でも･･･､このまま自分の気持ちに嘘をついてアナウンサーを続けることは､中途半端なんじゃないか｡｣
そう思った彼は､退職願を提出する｡

夢を選び､残りわずかとなったアナウンサー生活に全力を尽くす吉村｡
ある日､ロケでリポーターを務めるイチカと出会う｡
そして吉村はお茶目なイチカの仕草に心惹かれていく｡

ロケの打ち上げ終わり､2人きりになったイチカは､吉村に
｢もう一軒どうですか？｣と誘う｡

バーの店内で夢を語るイチカ｡
しかし吉村は｢アナウンサーを辞めて芸人になる｣とは言えずじまい｡
｢1ヶ月後､広島を離れるのに何考えてんだ｡好きになっても､辛いだけだ｡忘れろ､俺｣
吉村の思いは募るばかりだった｡

ある日､イチカから元彼の相談を受けた吉村｡連絡があり､会うことになったという｡
｢正直､イチカちゃんが元彼と逢うのは耐えられない｡でも､それを止める権利が､今の俺にはない｡｣
悩む吉村｡そこで選んだ選択は・・・｡

アナウンサーを辞め芸人を目指す吉村(モデル:西村真二)がロケ先で知り合ったイチカに心惹かれる中､元彼に会うことになった事実を知り､吉村は2者択一の選択に悩む｡
公開収録に集まったコイカリファンが選んだ選択は・・・｡

>>B:｢行かんでくれ｣と引き留める

｢行かんでくれ！その男のところには行くな！｣
想いを押さえきれなくなった吉村｡そしてついに吉村はイチカに告白する｡
｢過去のことも､いまも､全部､俺に預けてくれないかな？｣
｢ありがとう・・・｣と泣いて喜ぶイチカ｡
吉村は､好きになった気持ちに嘘をつくことが出来なかった｡一方で､アナウンサーを辞め芸人をめざし東京に向かう事実は話せずじまいのまま｡

数日後､吉村は偶然､イチカが元彼に｢大切な人が出来たのでもう会えない｣と報告する姿を見かける｡その様子に吉村は心動かされ､ついに芸人になる事実を告げる｡するとイチカの口からは｢応援する｣と後押しの言葉が出てきた｡

半年後､駆け出しの芸人吉村は､イチカとの連絡も疎遠になっていく｡｢遊びは芸の肥やし｣と言わんばかりの生活に､イチカのイライラも募る｡
すれ違う2人｡
ここで､吉村とイチカの人生を左右する2度目の選択が発生｡
果たして､観客の選んだ道とは・・・？

果たして､観客の選んだ道とは・・・？

>>B:芸の事には口を出すなと､キレる

｢お前な､笑いに口出すのはありえんやろ！！｣ すれ違う2人｡
そして吉村は､広島での初舞台の日を迎える｡
袖口から観客を見渡しても､そこにイチカの姿はない｡すると､吉村のスマホにメッセージが届く｡
｢真ちゃんが立派な芸人になるために､私たちもう会わない方がいい｡｣
それは､イチカからの別れの言葉だった｡
号泣する吉村・・・しかしイチカは､そのメールをあろうことか元彼の横で打っていた｡
吉村は思った｡
｢心で泣いて､舞台で笑う｡それが芸人だ｣

あの時もし、吉村がもう一つの選択を選んでいたら...？

>>A:イチカの助言に理解を示し､我慢する

｢そうか､もっと真面目にやるわ｡｣
反省の態度を見せ､寂しくさせていることを詫びる吉村｡
イチカの大切さに気付いた吉村は､翌週の広島での初舞台に招待する｡

そして舞台当日､まばらな観客の中にイチカの姿を確認した吉村は､｢愛してるのサイン｣としてイチカに向けてネクタイをいじるなど､幸せをかみしめていた｡

舞台終了後､イチカの元を訪れた吉村は驚きを見せる｡
｢どうしたの､その荷物？｣
｢引き払ってきちゃった､広島の家｣
イチカは､吉村と共に東京で生活することを決意した｡

｢どんなレポートをするよりも､真ちゃんのそばで､2人の人生をレポートしたい！｣

仕事に､恋に､ストイックな2人｡新たな人生が始まろうとしていた｡