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#123 広島が誇る伝統文化・芸能

2012年02月11日

今回は、広島が誇る、伝統文化・芸能をご紹介します。

まずナベさんと松本が向かったのは、上田宗箇流茶道、今に受け継がれる“武将の茶”。1619年浅野長晟の入国に従い、広島城内に書院屋敷や茶寮和風堂を造営した上田宗箇。
昭和初期に古江に居を構え、建物や古文書などを再現。今回は、その全貌を公開します。
刀を差したまま手洗いができる手水鉢や、馬上の姿、弓矢をつがえる動作をイメージさせる所作など、武将の茶ならではのお手前とは?
また宗箇が大阪夏の陣で着用していた武具や、敵を待ち受けながら削ったと云われる“敵がくれの茶杓”も登場。今年生誕450年を迎える上田宗箇の歴史を紐解きます。

続いては、一子相伝で受け継がれる漆芸“高盛絵”。絵画的な柔らかなタッチと彫刻的な重厚さを併せ持つ、江戸時代後期から伝承されてきた漆芸技法。
漆を筆で塗り、乾かしては塗り重ね、厚みを出し、その上に彩色して仕上げる。手の込んだ手
法のため完成に何年もかかるとか。ナベさんと松本も体験してみることに。
平成3年、五代と六代を相次いで亡くした、七代金城一國斎の伝統を継ぐ覚悟と苦悩に迫ります。

最後は、福山で能楽の伝統を継ぐ喜多流大島家へ。江戸初期、一流樹立を許された喜多流。
シテ方喜多流を受け継ぐのは、能大島家4代目・大島政允さん(69)。
ここに喜多流初の女性能楽師がいます。2歳で初舞台を踏んだ長女・衣恵さんは、父のようになりたいと憧れるものの、舞台に立てたのは小学生まで。質実剛健で男性的な芸風が特徴の喜多流は、女性のシテ方を認めず、関東では楽屋にも入れないほど。
それでも諦めず、流派幹部に修行の場を与えて欲しいと訴え、父親の元でならという条件付きで活動を許されます。
何が衣恵さんを駆り立てるのか、衣恵さんの能楽への思いとは?衣恵さんの今を追います。

   
   
   
   
   
   
   

お問い合わせ

上田流和風堂
広島市西区古江東町2-10 電話:082-271-5307
今に受け継がれる武将の茶

○“生誕450年記念「上田宗箇 武将茶人の世界展」”
2/11(土)〜3/25(日)ひろしま美術館
(広島市中区基町3-2 082-223-2530)


七代金城一国斎
広島市中区江波東2-4-22 電話:082-292-9699
高盛絵、一子相伝で受け継がれる漆芸

○漆芸教室(大野塗料店)
広島市中区紙屋町2-2-25 電話:082-247-7061

○「第58回日本伝統工芸展」
1/25(水)〜2/12(日)広島県立美術館3階企画展示室
(広島市中区上幟町2-22 電話:082-221-6246)
※2/11(土)11:00〜11:40 金城一国斎(漆芸)ギャラリートーク

喜多流大島能楽堂
福山市光南町2-2-2 電話:084-923-2633
喜多流初の女性能楽師!能楽一家の挑戦