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「線状降水帯情報」発生30分前から発表されます。 野仲郁宏気象予報士が解説

大雨のシーズンになると雨雲が連なって同じようなところに停滞する線状降水帯によって甚大な災害が発生することがあります。

線状降水帯については2021年から発生したときにそれを伝え、レーダーでも楕円で範囲を表示してきました。また2022年6月からは発生の可能性がある半日前から6時間前に予測情報が発表されるようになりました。

その線状降水帯に関する情報が2023年5月25日からは予測の技術を使い、最大で30分前倒しで発表されることになりました。その分、早めの避難につながることになります。

しかし雨が降り続き、30分前の時点ですでに危険な状況になっている可能性があります。また線状降水帯だけが大雨の要因ではありません。そのためこの情報が発表される発表されないにかかわらず、危険な状況にあるときは速やかな避難を心がける必要があります。
将来的にはさらに発表を前倒すことを目指していて、2026年には発生2~3時間前に発表できるようになることを目標にしています。

これは気象庁ホームページの「雨雲の動き」「今後の雨」の所で確認することができます。

■気象庁ホームページ

https://www.jma.go.jp/jma/index.html