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放送日時:2015年8月29日(土)午後1時-午後1時55分
開催地:広島県福山市鞆町 沼名前(ぬなくま)神社
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瀬戸内海を代表する景勝地であり、古くから潮待ちの港として栄えてきた、広島県福山市「鞆の浦」。
ここに暮らす人々は、古くから祭や伝統行事を大切に守り続けてきた。
中でも、無病息災を願い毎年7 月に行われる「沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)・夏祭り」初日の「お手火神事」は、鞆に暮らす男たちにとって特別な一日。
燃え盛る巨大な大手火(おてび)と呼ばれる松明3 本を、およそ4 時間もの間、100 人を超える氏子衆が頭から水をかぶりながら担ぎ続ける姿は、鬼気迫る迫力。火の粉を身に浴びながら、熱さに耐え、擦り傷や火傷などは当たり前。鞆に生まれた男たちが、一年で最も熱くなる瞬間がここにある。

しかし、過疎化が進む町では、担ぎ手となる若者が減少しているのも事実。
それでも鞆に生まれた者たちは、それぞれの思いを胸に、この日だけは祭りのために戻ってくる。そして自分が紛れもなく鞆の男であることを再確認し、思いを次世代へと繋げていくのだ。

広島ホームテレビでは、3 年ぶりに祭りに参加する一家をはじめ、若手不足のため地域外から参加を募る西町や毎年祭りの一番手を担ぐ元町・江之浦の親睦会、お手火づくり、祭り当日をカメラで追い、お手火神事へかける男たちの思いを描きます。

港町が炎に染まる夜、それぞれの思いを胸に、今年も熱い男たちの夏が始まる―――