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8月のお盆、大崎上島町東野の4地区(白水・垂水・古江・盛谷)による櫂伝馬競漕は晴天のもと華々しく行われました。櫂伝馬は漕ぎ手14人と船頭・太鼓・子どもの「だいふり」と「けんがいふり」の18人が乗り込み、5回のレースの総合得点で争われます。4レース目までは潮を読み間違えたり船同士がぶつかったり、またブイを回りきれなかったりと、なかなかどの地区も抜き出られませんでした。そして迎えた最終レースでは思わぬ展開に…。男たちの熱い戦いはどうなるのでしょうか?
江戸時代から行われてきた住吉神社の祭りで争われてきた和船の競漕。そこに息づくのは、戦国時代、瀬戸内海を自在に早舟で駆け回った小早川水軍のDNAなのでしょうか。勝負にかける熱い思いが、一人ひとりのなかに脈々と受け継がれています。
水軍の末裔の誇り、そして”わが地区が一番になりたい”という思いのもと、「せいや!せいや!」という掛け声で気合いを入れながら、櫂を漕ぎ続ける東野の人々の姿に迫ります。