第551回
開催日:2025年11月18日(火)
【課題】
『スナックコットン』
『スナックコットン』
(2025年9月4日放送)
出席委員(敬称略):
小川富之、大井美恵子、井筒智彦、稲田信司、奥田亜利沙、喜多村祐輔、木村文子、東山浩幸
合評での意見
【総合批評】
三者三様の視点が魅力
広島市出身の西村さん、福山市出身の竜児さん、県外出身のきょんさんという三つの視点があり、地元民・県民・県外の視聴者それぞれが共感しやすい構成になっていた
知られざる福山の魅力発掘
福山城や鞆の浦などの定番ではなく、松永はきもの資料館や自動車時計博物館、地元グルメなど“B級・C級”のネタを多く取り上げ、福山市民も知らない内容が多く、地元からも好評を得やすい内容だった
地域への配慮と外向けのバランス
地元への“愛あるいじり”や、外から見た福山の驚きなど、地域の人に配慮しつつも外部視点を意識した構成で、TVer等を通じた全国発信にも対応できる作りになっている
深夜バラエティらしい“ゆるさ”とテンポ感
テンポよく情報量も多いが、深夜帯らしくゆったり見られる雰囲気があり、コットンのやり取りや“お悩み相談”などで独自の空気感が出ていた
ローカル番組の意義と今後の展望
深夜バラエティからローカルの魅力を全国に発信し、文化の創出にもつなげたいという制作者の姿勢が評価された。視聴率優先と「作り手の思い」のバランスを今後も重視してほしい
【批評ポイント】
1. 知られざる福山の魅力が伝わったか?
- 広島県民や福山市民でも知らない施設やグルメ、歴史などが多く取り上げられ、「へぇ」と思いながら楽しめた。観光協会などの協力も活かされていた
- 定番の観光地だけでなく、地元の人しか知らないようなスポット・エピソードを取り上げたことで、視聴者の興味を引きやすくなっていた
- 地元・広島市民・県外という異なる立場からのリアクションや発見が盛り込まれており、共感しやすい構成になっていた
- 福山の人は白黒はっきりしているイメージがあったが、今回の番組で「暮らしやすい町」という新しい一面も分かり、興味が湧いた
- 松永はきもの資料館の歴史や、地元グルメのルーツ、バラ産業の背景など、今後はもう少し深堀りした内容も見てみたいという意見もあった
2. 深夜バラエティとしてゆったり楽しく見ていただけたか?
- 日中の番組と比べてテンポが良く、情報量も多いが、深夜帯らしくゆったり見られる雰囲気で、気負わず楽しめた
- コットンの自然なやりとりや“お悩み相談”コーナーなど、番組独自の空気感や“ゆるさ”が深夜バラエティらしい。お悩み相談は賛否あるが、質問者には貴重なコーナーになりうる
- コットンの二人は幅広い世代にファンが多く、世代を超えて楽しめる番組になっている
以上